2021.11.24
5つのテーマ 稲見萌寧、静かに燃える
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第52戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金3000万円)11月25日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6,543ヤード/パー72)で開幕する。前日の24日はプロアマトーナメント、JLPGAと前日に続き、注目選手の公式会見が行われた。
大一番である。賞金ランキング1位の稲見萌寧は、「最後の最後で難関が待っている」と、より一層、気を引き締めた。「このコースは、みんなが難しい。調子が良くても勝てるわけではない。ピンチで耐える。チャンスでとる。とりあえず、アンダーパーを目指す。第1日から出遅れたくはない。少しずつ順位をあげていければいいなぁ、と思う」。
自身は、これまでのように「目標はない」と淡々と話した。とはいえ、優勝以外に賞金女王、メルセデス年間最優秀選手賞、シーズン10勝のJLPGAツアータイ記録、シーズン平均ストロークがもっか69.9922。しかも通常とは違う、ロングランの45試合で日本人選手初の60台がかかる。
「私も(平均ストローク)69.9という数字をみて、オオーッという感じです。このまま落ちないようにしたい」と話し、「今回のコースはパープレー、アンダープレーがいっぱい、いっぱいでしょう。69をキープしたい」。この時ばかりは目の色が変わった。
このシーズン平均ストロークについて、JLPGA公式会見でも会長・小林浩美が、「私は(60台が)イケると思います。稲見さんのプレーを拝見していて、ショットの精度はもちろんのこと、プレー中でも戦う姿勢がまったくブレることがありません。ぜひ、達成していただきたい」とエールを送る。ちなみに、70を切るには通算7アンダー以上が条件だ。
一方、シーズンを総括して、「ここまでは、70-80点のシーズンです」と前置きし、「私にとって100点は毎週、出場試合をすべて勝つこと」とも語った。志はより、高く-。難コースへ挑む。
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