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2021.11.25

全、高橋 最終戦はシンプルに躍動

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ第1日

 コロナ禍で異例のシーズンが最終戦を迎えた。2位と好スタートを切った全美貞は晴れやかな表情。「とうとう、最終戦。コロナ禍で大変だったことは皆さん、同じことです。そんな状況でも試合をたくさん開催してくださった。本当に皆さん、ありがとうございます」と、自身のプレーよりも、最初に感謝のメッセージが飛び出した。

 この日は13番のイーグル奪取が極め付きだろう。「3回のプレー、すべて気持ちが良かった。ティーショットでフェアウェイをキープ。第2打は3Wでピンまで225ヤードです。2オンに成功。イーグルパットは5メートル。ちょっとスライスでしたけど、うまくカップインできた。去年の大会でも、このホールでイーグルをとっている。ティーイングエリアで、そんな良いイメージがわきあがってきた」という。

 今大会は3年連続16回目の出場。出場選手最多で、最年長である。「大会の思い出は、やっぱり2011年の優勝です。このシーズン、なかなか勝てない。それが最後の最後で優勝することができました。コースマネジメントがすごく難しい。だから、ここでは深く考えない。ひたすら、シンプルにプレーするだけです」。まるで原点へ立ち戻ったかのようなひとことに、ひとつ頷くシーンが印象的だった。

 一方、高橋彩華はプロ4年目、2回目の出場。今年の躍進を物語るように3位タイにつけた。パー4の10番、10メートルのバーディーはギャラリーもビックリ。「のぼりの難しいライン。すごくいいストロークができました」と、笑顔で語っている。

 特に後半は5バーディー、1ボギーの好内容。前半がイーブンパーだっただけに、いったい-。「前半、ショットが乱れ気味。ハーフターンでもっと下半身を使うスイングにしようと思い立った。気がついて本当に良かったです」と話した。

 修正力が身につき今年、安定した成績を残している。「欲を出さない。安全第一のプレーを心掛ける」とも。日々前進である。ホワイト×ピンクのウェアは、小春日和のこの日、コースに映えた。

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