2021.11.27
全力・集中 古江彩佳-FRの誓い
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第3日
精密機械のようなショットが乱れた。古江彩佳が、2日連続のオーバーパーで2位へ後退。これは事件だ。何しろ、2020年ニトリレディス以来。首をひねりながら、「ちょっとショットが安定していなかった」とため息をつき、「体のバランスかなぁ。だから乱れるのかもしれない。でも、疲れが出たとか、そういうことではない。60%ぐらいだと思う」。淡々と話した。
そんな状況でも、15番の第2打は実に鋭く、ショットメーカーの面目躍如のシーンである。155ヤードを8Iでピン4メートルへ。「きょうのベストショットだったかもしれない」と振り返る。そうはいっても、「パッティングで、打ち切れないところがありました」とも。これもまた、試練である。
ただし、良いことがあり、悪いこともあるのも勝負というものだ。表情は変わらない。強じんな精神が宿っている。「プレー中は、まったく緊張しないけど、こういうふうに記者会見でおしゃべりする時は、緊張しています」と、ほほ笑んだ。
首位を明け渡し、3打差を追いかける最終日。追い込まれると強い-と語る真骨頂を披露してほしい。「きのう、きょうと運が悪かったです。第1日がすごく良かったからでしょうか」といい、「きょうは、きょう。最終日はプレーだけに集中します。弱気なプレーはしません。悔いが残るから」と気を引き締めた。
最終組は笑顔を大切にする2人の直接対決。長いシーズンの最終戦はファイナルラウンドを迎える。
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