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2021.12.11

vs男子&シニア 稲見『両チームを倒します』

 国内プロゴルフツアーの対抗戦『Hitachi 3Tours Championship』が12月12日、千葉県成田市・大栄カントリー倶楽部で開催される。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)、日本プロゴルフ協会(PGA)の3団体から、賞金ランキング上位3人、推薦4人を加えた7人でチームを構成。ポイント制で勝敗を競う団体戦だ。

 前大会で優勝を果たし、連覇を狙うJLPGAは稲見萌寧、小祝さくら、西郷真央、西村優菜、勝みなみ、原英莉花、菊地絵理香が出場する。

 鮮やかなオレンジのウェアが、連覇への情熱をアピールするかのようだ。今大会、初出場の稲見萌寧は今年最後の大一番へ、「男子の皆さんと一緒にラウンドできる。この機会を楽しみにしていました。しっかり勉強します」と言葉が弾んだ。

 賞金女王へ輝いてから、初めて公の場である。「この1年間、貴重な経験をたくさんしました。いい意味で、本当に忙しかったです」という。激闘の最終戦から2週間。しかし、休養をとっていたわけではない。すでに、22年へ向けて始動。「スイング調整をしている。それから、トレーニングも。もっと、もっとショットの精度を高めたい。ただし、今回の成果につながるかどうかは、わからない。今回は、足を引っ張らないように…」と笑顔で話している。

 注目のペアリング。ベストボール方式の前半は、西村優菜と。オルタネイト方式の後半が、西郷真央とコンビを組む。JLPGA新時代を形成する、自身よりも年下の選手である。「ショットの調子があまりいいとはいえないけど、とにかく頑張りたい」。シーズン中では見せたことがない柔和な表情が印象的だ。

 とりわけ初出場とはいえ、貴重なポイントゲッターとして期待が大きい。ましてや、今回は連覇がかかっている。「コースを回っての印象は、女子と男子のティーイングエリアの差があまりない。パー5なら、男子は楽々と2オンしそうだけど、女子はちょっと厳しいかもしれません。イーグルをとる確率がどうでしょう…」といい、「でも、JLPGAは100ヤード以内のショートゲームがうまい選手ばかりです。西村さん、西郷さんと男子、シニアを倒したい」と気合を入れた。

 さらに、「チームの雰囲気がとてもいい。(最年長の)菊地絵理香さんがリードしてくれます。お姉さんについていく、妹たちのよう。仲良くやっています」とも。女王の冠は、ひとまわり成長をうながし、ナンバーワンのオーラを漂わせていた。

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