2022.2.3
93期生・2022年の挑戦 リ ハナ
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生は25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。
リ ハナ=2001年7月26日、韓国仁川市出身
プロ3年目の進化が問われる。ステップ・アップ・ツアー獲得賞金1位は今シーズン、JLPGAツアーへ本格参戦。「今のところ、出場権があるのは前半戦だけです。リランキング前に、いい結果を残せるよう頑張りたい。開幕戦から全力投球する」と、気持ちを新たにした。
ステップは3日間競技が多い。レベルは当然のこと、フルシーズン戦うための体力増強が不可欠だ。なにしろ、JLPGAツアーは、4日間競技がおよそ半数を占める。
「この冬は持久力、筋力アップのトレーニングが中心。また、これからは、ラウンドも数多く行っていく」と前置きし、「ショートゲームをもっと練習しないといけない。アプローチ、パッティングの向上も課題です」と真剣だ。
当然ながら、昨シーズンの実績を踏まえてだろう。なるほど、スタッツをみれば一目瞭然である。ステップ3勝をあげた。その上で1st、2ndラウンド平均ストロークは断トツの1位。ところが、Finalラウンドでは10位へ急降下する。鉄は熱いうちに-を実践中だ。
ゴルフ好きの父親に勧められ、8歳からクラブを握った。「小学生の頃は一緒にラウンドをしていたけど、中学校へ進学してから韓国のゴルフアカデミーに入った」とひと呼吸おいて、「仕事の関係で、10年前から両親が日本に住んでいた。私は学校があったので、韓国です。それだけに、高校を卒業したら日本でプロになると決めていた。去年、最終プロテストで合格時は、本当にうれしかったです」と話した。
目標はJLPGAツアー21勝、2度の賞金女王にも輝くイボミ。「スイングがきれいです。日本語もお上手だし、すべてが私の目標。たくさんのファンをつくりたい」と瞳が輝く。20-21年シーズンはJLPGAツアー、10戦を経験したものの、楽天スーパーレディース4位タイが最高位。また、ステップではなかった、予選落ちが4回もあった。「素晴らしい経験を積めたと思います。少しだけど、やっていけるという自信もついた」という。
趣味は読書。しとやかな印象だが、お気に入りのアイドルグループ「THE BOYZの曲を聞いて、気分転換をしている」と、頬を紅潮させながら語っている。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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