葛城で変わった　葭葉ルミ-攻略の極意

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ヤマハレディースオープン葛城　葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）第1日

　葭葉ルミが4アンダー、3位タイで第1日を終えた。「葛城でもコースは違うけど、去年のファイナルQT第2日の風を経験したら、怖いものがなくなりました。人生のターニングポイントですね」。

　この日は4バーディー、ノーボギーの内容だった。「パー5で2バーディー、ノーボギーなら100点ですよね。18ホールをやり切ったし、反省はこれからすればいい。ボギーになりそうなピンチが4回。でも、何とかしのぐことができて本当に良かった」とも。

　コロナ禍で異例のロングランとなった2020-21シーズンで、賞金シードを失った。原因はショットの不調だ。抜群の飛距離を誇ったが、精度がともなわなければアドバンテージとはならない。諸刃の剣なのだ。ところが、常に前向きの姿勢が、新境地を見出す。「グリーン、グリーン近くになってピンチを迎えることが去年は多かった。悔しい結果は多かったけど今年、アプローチとパッティングがすごくいい。試合での、いろいろな経験がとても役に立っている。世の中、それほど悪いことばかりではありませんね」と笑顔を浮かべる。

　ピンチはチャンスだ。思考を変化させればいいだけだ。「今大会は、トータルで考えるより、流れに身を任せる方がいい。コースが難しいから、目前のワンプレーに集中します」と頼もしい。確かに、名コースは選手を育てる。