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2022.5.6

稲見萌寧は必死 『耐える』『自信を取り戻したい』

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)第2日

 グリーンコンディションが素晴らしい。この日、スティンプは13 3/4フィート。今季最速だ。稲見萌寧は2日間、アンダーパーをマーク。通算3アンダーで決勝ラウンドへ向かう。そのグリーンについて、「きのうの方がスーッとボールが伸びた。きょうは全体が柔らかい感じ。慣れたのかなぁ」と語った。

 もちろん、これは良い兆候である。何より、表情が明るい。「ようやく、気持ちがすっきり。プレー、体調などすべてが落ち着いてきた感じがする。気分が楽になった」という。前半は2バーディー、2ボギーのイーブンパー。後半もパーセーブを続けながら、ジッと忍耐のプレーが続いた。

 しかし、パー5の17番では残り60ヤードの第3打を58度で、1メートルに運び、楽々とバーディーを奪う。「3番で3メートルを3パット。ボギーが先行して、ちょっと割り切れない気持ちだったけど、うまく切り替えができて集中できた。ずっと、耐えながらのプレーです」と本音を話した。

 そうはいっても、気持ちだけではないはずだ。肝心のプレーがうまくいかなければ、忍耐だけでスコアが伸びるものではない。「この2日間、ティーショットがうまくいっている。これが一番大きいかもしれない」。フェアウェイキープは特に、公式競技では勝負の命運を握る。各日、フェアウェイを外したのは2ホール。精度が戻った証だろう。

 「気持ちが先走ると、ここではマイナスになる。とにかく冷静に。成績が出ていないから、自信がもてないけど今回、上位でプレーできてホッとしている。自信を取り戻したい」。静かにいった。超難コースとの死闘。その姿が、いつになく美しい。

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