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2022.5.13

首位タイの菊地絵理香 Vのサインがようやく- 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ほけんの窓口レディース 福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)第1日

 先手必勝は勝負の極意。菊地絵理香が今季、初めて首位スタートである。上昇のサインは、3番で披露した第2打。9Iでピン2.5メートルへ運んだショットは、「私だけにしかわからない抜群の感覚だった」という。

 勢いに乗って3連続バーディーを決め、後半も10番から3連続のおかわりへつなげている。今季は開幕から、なかなか上位争いができないモヤモヤムード。というのは、大幅なスイング改造の途中にあったからだ。

 オフから取り組んでいたものの、予想外の時間が…。「去年、飛ばしたいという気持ちが強過ぎて、アップライト気味になっていた。おかげで、100ヤード以内のショートゲームでミスが多い。今年は少しスイングをフラットに変更。でも、なかなか結果が出ない。そこでシーズンへ入ってから、去年と今年の中間ぐらいの感じに再調整することにした。手応えを得たのは4月に入ってから。2週前から調子が良くなり、きのうのプロアマトーナメントで、すごく心地よいショットが出た。その感覚を忘れないようにしたんです」と、状況を説明している。

 過去4勝で3勝が、第1日から首位をキープする完全優勝。スタートが良ければ、一気に勝負強さを発揮する。記憶に新しいのは昨年のアース・モンダミンカップだが雰囲気と表情が、あの時と同じようだ。

 「自信はそんなにないけど、いいショットが出ればイケるのでは…。そんな気持ちがわいてきた」といい、「今年は稼いでいないなぁ。今回は賞金が高いし、18年の今大会で悔しかったから」と、思わせぶりな笑みを浮かべる。

 あすは天候が回復する見込み。薫風の季節に、持ち味である切れ味鋭いショットがさく裂すれば、心まで五月晴れになる。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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