2022.6.5
岩井千怜 計1241万円=実り多き最終日
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)最終日
10番でボギーを叩いた後、岩井千怜が一変。別人になったのでは-だれもが思ったことだろう。
「前半から攻めた結果です。だから、バーディーがとれず2ボギー、1ダブルボギーでも失敗とは思っていなかった」と胸の内を語った。ルーキーらしさは11番から。何と5連続バーディーを決めたのだ。
「ただただ、うれしい。バーディーをとると、次のホールも(カップへ)入ってくれたらいい、とプレーをした」と振り返る。迎えた15番。ベストスコア賞の賞金500万円がかかっていた。第2打はピンまで90ヤード。54度で3メートルにつけた。難しいフックラインにもかかわらず、落ち着いてカップイン。バーディーを決めた。
「(ベストスコア賞は)知らなかったです。打ったら、入った。そんな感じでしたから、本当にラッキー」と、信じられないといった表情だ。
加えて、連続バーディーは5で途切れたが、難度が高いラスト3ホールで、すべてパーセーブ。18番、パーパットを沈めると、重圧から解き放たれ、涙があふれる。「今シーズンは、QTで失敗。すごく厳しい状況で戦っている。2位でも、うれし涙です」と話した。
自身初の最終日、最終組は、昨シーズンの賞金女王・稲見萌音との優勝争い。「いつもと変わらない。それほど、緊張はしなかった」といい、「(稲見について)パッティングがすごく上手でした。3パットを絶対にしないよう、先のことまで考えている。見事な戦略です」と感心することしきりだった。
また、大会を主催するヨネックスと用具契約する選手として、面目躍如である。一方、2位タイの賞金711万円に加え、15番ベストスコア賞500万円、ベストルーキー賞30万円をゲット。しめて1241万円を稼いだ。
それだけではない。資格がなかった、次週の宮里藍 サントリーレディスへの出場権が2位タイに入り、規定により獲得。グッドプレーは、ビッグマネーだけではなく、さらなる可能性がふくらむことを体験できた。
さらには、メルセデス・ランキングが一気に100位→61位へ。48位の姉・明愛とのJLPGAツアー史上初-姉妹同時シード権獲得に、一歩近づいた。
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