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2022.6.8

連覇を狙う青木瀬令奈 個性を生かしスタイル確立

 JLPGAツアー2022シーズン第15戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億5000万円、優勝賞金2700万円)が6月9日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6527ヤード/パー72)で開幕する。8日は、アマプロチャリティトーナメント。公式会見が行われた。 

 まくりの青木瀬令奈。今年、JLPGAツアーの新たな名物となっている。「最終日に強い選手になりたい。たとえば、申ジエさんのように。トップから3打差、4打差にいたら、ワンチャンスありそう-そんな感じで見てもらえたらうれしいです」と話した。

 ディフェンディングチャンピオンとして迎える大会は、2度目の経験だ。「前回のヨネックスは第1日、18ホールすべて緊張した。今回はスタートから出遅れがないようにします。また、優勝して全英女子オープンへ行けるように-」と涼しい表情を浮かべながら、大いに気合が入っている。

 昨年の全英女子。ゴルフ人生を大きく変えた大会となった。「今年の好成績はもちろん、シードをはやく決められたのも、去年の全英挑戦がきっかけでした」と明かす。もちろん、さまざまな体験が血や肉に変化したが、大きく分けると2つ。

 「日本の選手は、タイガー・ウッズさんのようなきれいなスイングにあこがれ、そうなるように目指します。つまり、個性を消すことになる。国民性というのか、変わっていることはよろしくはない、という風潮があるからでしょう。でも、全英でパク・インビさん、レクシー・トンプソンさんのスイングを拝見して、すごくクセが強いことを発見しました。でも、クセをいい意味で個性となり、良さとしてとらえていることが大変、勉強になったことです」と説明した。

 では、それがどう自身へ投影したかといえば、「これまで、オフのテーマといえば、私の場合は1ヤードでも飛距離が伸びるようになる、でした。ところが、変えない勇気というのか、スイングをいじらずに得意なところを伸ばし、突き詰めていった」。

 続けて、2つ目の意識改革を説明する。「ゴルフの神髄。目の前の1打から、いかに最小スコアで上がれるかを熟考。プレー中の物事を、どうやったら最善にできるか、とシンプルに考えるようになった。それが、今季のスタッツにも表れている。パッティング、リカバリー、サンドセーブです」と、大いに頷ける理由をわかりやすく語った。

 さらに、昨年の今大会の優勝を期に、懺悔ノートを新たなライフワークとして加えたことも。「毎ホール、バーディーを狙うメンタルを養うためです。なぜ、勝てなかったのか。どうしたら優勝へ近づけるか-などですね。試合で勝つには、練習が必要なことは当然です。だけど、それだけではソコソコの成績で満足をしてしまう。コースだけではなく、普段の生活をしていても優勝のために考えることが必要だということを意識した」という。

 それだけに、「スタートでつまずいてしまったとしましょう。その出遅れた、私自身に対する怒りの要素が、最終日に爆発する。プラスアルファを引き出します」。前週、第2日の39位タイから、最終日は66をマークし、9位とトップ10フィニッシュを果たした。

 まくりの青木の面目躍如。確かに、セルフコントロールさえ可能なら、怒りがエネルギーに転化できる。懺悔→怒り→逆襲が方程式なのだ。

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