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2022.6.9

林菜乃子が首位タイ 超攻撃型で覚醒

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第1日

 林菜乃子、首位タイ発進の起爆剤は指導を受ける芹澤信雄から、「頑張って、バーディーを狙ってこい」のエールだった。

 キーホールは前半5番。手前4メートルのバーディー奪取。スタートから持ち前のショットがさえ、チャンスを演出したが惜しいところでカップインを逃した。表情は穏やかに映ったが、心中とは対照的。「苦しい展開でした。チャンスをものにできず、どんな流れになるのだろう。そんな感じで落ち着かなかった」と明かしている。

 ただし、爆発の予感は漂っていた。「グリーンは私のフィーリングにとても合っている。好きなスピードだし、ラインを読んでいると、カップへ入りそうなイメージがたくさんわいてきた。自信をもってストロークできていると感じる」という。

 それだけに、ひとたび流れを手中にすればいい。11番からの3連続バーディーがその証明だった。7バーディー、ノーボギーの65。昨年のリゾートトラストレディス第2日以来、自己ベストタイをマーク。

 今季、さらなる飛躍のシーズンと位置付けた。昨季、年間獲得賞金53位で前半戦の出場権を獲得。もっか、リランキング暫定順位は20位だけに1試合でもはやく、後半戦の出場権を確保したいところだろう。3週前のブリヂストンレディスオープンで第1日、首位スタートを切った。最終順位は8位タイ。今季初のベスト10フィニッシュだが、「ふがいなかった」と猛省したという。

 「スコアを落としたくない。それから、バーディーを取りたい。ラウンド中、2つの気持ちが心の中にあって、コースマネジメントがうまくいかなかった。プロですから試合ごとに変化するコース、グリーンにしっかり対応しなければいけません」と、前置きし、「今回は好きなタイプのグリーンです。残り3日間、思い切ってバーディーを狙います」と迷いはなし。

 今オフ、スイング改造がうまくいかず、自信喪失につながる。14戦で10回の予選落ちはあるものの、この日は鋭気に満ちた目の輝きが見て取れた。バーディー量産、しかもボギーフリーはさらなる飛躍への特効薬になる。

(新納 智明)

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