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2022.6.22

上田桃子『6月は私の月にできるといいなぁ』

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)

 15日の誕生日はオープンウイークだった。しかも、今年は36年に一度の五黄の寅。運気が最も強いとされているらしい。「年甲斐もなく」といいながら、ウフフと笑いながら、「お祝いしてもらいました。いくつになっても誕生日はうれしい。それから、誕生月は気分がいいでしょう。6月はもちろん、一年の内で一番好き。今月中にもう1勝したいなぁ」。

 優勝-を口にするからには、それ相応の準備をしなければならない。前週はもちろんのこと、この日も勝つために調整である。「基本の繰り返しが大事です」という。開幕前日、ラウンドは行わなかった。ドライビングレンジ、パッティンググリーンで入念にチェック。気がつくと、6時間以上が経っていた。

 「パッティングは、左目の下にボールがあるかを、実際に左目の所から真下へボールを落として確認。ショットは、アライメントが正しいかを、スティックを使って確認しました。いつも通りです」。ホッとひと安心といったところか。

 基本練習を行いながら、さらに進化を促す。より競争が激化する昨今。常にトッププレーヤーでいるためには、安閑とはしていられない。全米女子オープンの後、スイングを変えている。「全体の感触はよくなっています。私としては秋へ向けて良くなるようにと考えている」と話した。

 さて、今大会である。「去年までは1、2番でバーディーをとって、3番はガマン。そして4、5番でまたチャンスをつくるという流れでした」と、言葉を区切って、「今年から特に(改修した)2番は気が抜けない。パッティングが難しくなった」。そうはいっても、挑戦意欲をかきたてられていることもわかる。

 一方ですべてのパー3に、ホールインワン賞がかかっていることについては、「すごい。金額もすごい。4日間通してチャンスがあることもうれしい。アグレッシブであることを求められる大会。ただし、パー3はすべて難しい。罠がたくさんあります。甘い蜜に飛びつかないように」と警鐘を鳴らした。

 プロ入りして、もうすぐ17年。今大会で優勝を飾ると、生涯獲得賞金10億円を突破する。「素晴らしい。記録は意識していないけど、がんばっていたら、そんなところまでいっているんだ…。そう思えることがうれしい。また、狙えるチャンスが今回ある。いろいろな記録をつくれることが喜びにもなりますね」。ルーキーの輝きを持続しながら、あすから再び、挑戦がスタートする。満足したことなど一度もない。

(メディア管理部・中山 亜子)

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