2022.6.23
高弾道でバーディーショー 山下美夢有が首位
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額3億円、優勝賞金5400万円)が6月23日、千葉県袖ヶ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6639ヤード/パー72)で開幕。コースコンディションに恵まれ、ハイスコアが続出し大混戦となった。大会第1日、山下美夢有がコースレコードタイの64をマーク。首位に立った。1打差の7アンダー、2位は稲見萌寧。6アンダー、3位のささきしょうこ、佐藤心結が追う。前週優勝の西村優菜は5アンダー、5位タイと好スタートを切った。
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《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:24mm》
公式会見へ臨んだ山下美夢有の表情が少し上気していたように映った。コースレコードタイの64。9アンダー、1ボギーのラウンドを終えたばかりなのだから無理はないことか。フーッと息をつき、「難しいコースです。どう攻めていこう。きのうからマネジメントを考え抜いた。でも、終わってみたら9バーディーもとれて…」と区切り、「ショットが良かった」と要因を話した。
ポイントは前日、コーチをつとめる父・勝臣さんから指導を受け、「弾道が低い。カタいグリーンではボールが止まらない-と指摘された。もし、見てもらっていなかったら気がつかなかったかもしれない。うまく修正できた。おかげで自信がわいてきましたよ」と振り返る。
バーディーショーの幕開けは、改修し難度が増した2番。ピン奥8メートルからバーディーが決まった。そして、4番はまるでマジックを披露したかのように11メートルをカップイン。そして、「うまくできた」と本人が語ったのは10番だった。第1打がフェアウエイをキープできず、ラフへ。
「ボールがすっぽり入ってしまったけど、手前から転がしてうまくパーオン」に成功する。3連続バーディーの後だけに、勢いも味方につけ、ピン手前6メートルのバーディー奪取は見事の一語である。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
今季初優勝のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ第1日と並ぶ、自身のベストスコアをマークした。唯一の心残りは、「9アンダーで、ベストスコアを更新したかった。うまくいきませんね」とほほ笑んだ。
すでに今季の大目標のひとつ、複数回優勝を達成。前週には堂々と全英女子オープン出場を明言した。今がさらなる飛躍の時だ。プレー中も自信にあふれているような印象を受ける。あすは、風が強くなる予報。対策を質問されると、「ノーボギーでプレーすることです」と即答した。
そして、「パー5でスコアを伸ばす。(風が強くても)ショットは変えずにやります」と頼もしい。威風堂々。風格まで漂ってきた。まさに、我が道を行っている。
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