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2022.7.7

藤田さいきが好発進『青木先生のおかげです』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第19戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が7月7日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6763ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。6アンダーの後藤未有、藤田さいき、野澤真央が首位スタートを切った。1打差の5アンダー、4位タイは西村優菜、吉田優利など4人。さらに、8位タイの4アンダーで鈴木愛、前週優勝の青木瀬令奈、小祝さくらなど実力者がひしめく。
(天候:晴れ 気温:26.1℃ 風速:5.5m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:24mm》

 藤田さいきが7バーディー、1ボギーの66をマーク。予選落ちの前週から一転し再び、上昇へ転じた。「特に前半、しっかりフェアウェイキープができたことが大きい」。自身初の全英女子オープン出場を表明するなど一躍、時の人になった。それだけに、前週の不調がひっかかる。「実は…」と前置きし、こんな舞台裏を明かす。

 「疲れがピーク。ほとんど記憶が残っていない。熱中症だったのかも。4日、病院へ行き、血液検査をすると脱水症状が起きている、とお医者さんからいわれてビックリ。とにかく、飲み物をゆっくり多めにとるように-といわれました。そういえば、2日は学生時代以来、本当に久しぶりで昼過ぎまで寝ていたし、翌日もあまり動けない状態」と話した。

 大事には至らずひと安心。主治医からは、「年齢には勝てない。しっかりケアをお願いしますといわれました」と苦笑しながら語っている。というわけで、リセットができた。「あまり調子がいい感じではなかった」としながらも、「(前週優勝の)青木瀬令奈さんの記事を拝見して、オヤッと思うことがありました。試合では使用しない、シャフトの短いパターを使って練習、というより遊んでみたら、すごく新鮮な気持ちに。あぁ、こういうことか-となりました。本当に、青木先生のおかげです」と、感謝のメッセージを加えた。

なるほど、10番スタートのこの日、13番=5メートル、16番=6メートル、5番=8メートル、6番=10メートルといったように、素晴らしいパッティングが際立った。

ただし、本人が最も印象に残ったのは、唯一のボギーに終わったパー3の8番。第1打がグリーン右にある池方向へ向かっていく。幸いにもふちにとまったが、「探して、探して、キャディーさんが発見。でも、ボールが地面に突き刺さっていた。もう、ダブルボギーを覚悟でチャレンジ。ナイスボギーです」と解説している。

 ちなみに、名手から先生と呼ばれた青木はどうか。第1日、スタート10分前にひらめきでエースパターから、サブの1インチ長い35インチへスイッチ。4アンダーでホールアウトし、好調キープをアピールした。まさに、面目躍如。コース外にもドラマがあるものだ。

 そういえば、帯同している藤田のご主人もほほえましいシーンを演出。なぜか、虫かご持参でプレーをみている。理由をうかがうと、「ミヤマクワガタをとっている。コースに来たお子さんへプレゼントしています。笑顔が見たいでしょう」という。きょうは七夕の他に、一粒万倍日。幸運の最終日となるか-。 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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