2022.7.21
三ヶ島かなが首位発進『やるからには一番上を』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第20戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が7月21日、北海道札幌市・滝のカントリークラブ (6560ヤード/パー72)で開幕した。第1日は絶好のコンディション。好スコアが続出し大混戦となった。首位は6アンダーの全美貞、三ヶ島かな。1打差の5アンダー、3位タイで上野菜々子、稲見萌寧、連覇を狙う申ジエなど6人が続く。
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《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》
首位発進。やはり、気持ちがいい。三ヶ島かな、大きな転機は9番だろう。7メートルのバーディーパットが決まり、満面の笑みが浮かぶ。
「私と戦った。それに勝ったから…」と心情を振り返った。続けて、「6番から、ずっとイライラしていた。いいショット、いいパッティングでも気持ちが乗らない。だから、うまくいかなかった」という。
何とも抽象的な表現で、本意はよくわからないものの、バーディーはプロの特効薬。10番で連続バーディーを奪い、後半はノーボギーだった。これが本来のスタイル。スランプ脱出に成功した。
宮里藍 サントリーレディスから、4週連続で予選落ち。「やる気がなくなり、ティーイングエリアにも立ちたくなかったぐらい」と本音を語り、「そんな気持ちがクラブへ伝わってしまったのか、第1打のOB、ダブルボギーやトリプルボギーもあった」と苦笑した。生命線といえるショットの精度へ悪影響を及ぼす。ただし、そんな時でも、「必死で最後までプレーをした」。堂々と自身の中の見えない敵へ挑んだ。
予選落ち後も、コースへ。他の選手が激戦を展開しているにもかかわらず、同じコースで練習を行った。前戦のニッポンハムレディスでは11位タイと健闘。「ボールを前にした時、余計なことは考えない。打つことだけに集中する感覚を取り戻した」と説明する。
第1日、首位に立つのは21年ニトリレディス以来。「うれしいですね。やるからには、一番上を目指します。もちろん、最終日のホールアウトまで、一番上に私の名前があれば本当にうれしい」と言葉が弾む。
キャップに付けられたマーカーは、『HAVE A NICE DAY』の刻印があった。「とにかくいい一日を過ごそう。もちろん明日も、ですよ」。ツアー初Vは昨年の最終戦だった。しかも公式競技。底力をそろそろ-と期待してしまう。
(メディア管理部・中山 亜子)
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