2022.7.27
吉田優利『去年よりもう一段階上がれる』
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
楽天スーパーレディース 東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)
ディフェンディングチャンピオンは初体験。吉田優利は、「楽しいなぁ」と、しみじみと語っている。JLPGA初Vは第1回の今大会。スーパーレディーの仲間入りを果たした。
意識をしているわけではない。7月は好調。その要因を、「ショットが安定している。あとは、パッティングが入れば-という状況になっている。いい状態の時に優勝ができればうれしいけど、それ以上に上位で戦い続けることも重要ですね」と話す。
今季はプロ3年目。その進化の軌跡を、「去年よりも安定性がある。全体的なレベルが上がっていると思います」といい、「ただ、結果を出すことがプロの仕事です。もう一段階、上がれるような気がしますね」と頼もしい。
後半戦前、これからの目標を立てた。通常なら、タイトルや何勝など-を脳裏に浮かべるものだが、あえて「ボギーフリーのラウンドを増やす」に設定。「成績をみても、私の方がその大会でバーディー数が多かったことがある。でも、ボギーが多く、優勝へ手が届かなった。今まで、そんなことは考えたことはなかったけど、目標にすることで新たなスタイルを構築できるのではないか、と思います」。
プロゴルファーは一生をかけた仕事だ。個性的な職業。吉田優利=ボギフリーという冠は、すごく粋である。早速、後半戦スタートの前週、予選ラウンドの2日間で実践してみせた。アマチュア時を含め、ツアーでは計17Rの達成歴。大会期間中、毎日が挑戦となり、持続可能なテーマが現代にはピッタリだ。
「シンプルにうまくなりたい。私はゴルフが大好きです。プロって、たとえば、62など、ものすごいスコアを出しても、もっとイケたかもしれない-が必ずある。完ぺきはない。それが魅力です」。さらに、「ボギーフリーは確かにいいけど、アグレッシブなプレーを欠いてはいけない。両方のバランスを、しっかりとっていければいいなぁと思います」と神髄を解説した。
ちなみに、「コースではオン。コースを出たらオフになる。おかげで夜もよく眠れます」。ストレスフリーの毎日を送ることは、以前から実践してきた。心技体をしっかり整え、いざ、連覇へ。
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
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