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2022.8.5

18歳のルーキー櫻井心那 北海道で躍動

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

北海道 meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)第1日

 JLPGA最年少、18歳の櫻井心那(ここな)が5バーディー、3ボギーの70をマーク。首位から2打差の好発進。

 ステップ・アップ・ツアーでは、6月のECCレディスで初優勝を飾り、もっか賞金ランキング首位に立っている。「トップはもちろん続けていきたい。ステップで結果が出ている。おかげで自信がついた」という。

 この日は10番からのスタート。いきなりボギーが先行するなど、「ふわふわした気持ちでした」と苦笑いする。真価を発揮したのは終盤。パー5の6番は、残り20ヤードの第3打をピン1.5メートルに寄せてバーディーを奪う。さらに、パー3の7番も9Iを短く握りコントロールショットを披露。ピン右から2メートルを沈め連続バーディー奪取に成功した。

 「持ち味は、ドライバーの飛距離とパーオン率」とアピールする。確かに、ステップでは、トップのパー・オン率72.22%。「風が強い。また、北海道特有のランが出ない洋芝で、飛距離はクラブ3番手分ぐらいは落ちている」と話したものの、ルーキーらしからぬマネジメント力、しぶとさを発揮した。

 ルーキーイヤーのシナリオは経験、力を蓄積することだ。「ステップで賞金ランキング1位になって、来季はJLPGAツアーへ出場する」といい、さらに目前のターゲットは、「今大会、3日間すべてをアンダーパーでプレーしたい。トップ10フィニッシュです」と続けた。

 長崎日大高在学中の昨年11月、最終プロテストで合格。JLPGAツアー初出場は、ほけんの窓口レディースだった。しかし、あえなく予選落ち。「JLPGAツアーの選手とは練習量が格段に違う」という、教訓を得ての今回である。

 あこがれは、「小祝さくらさん。スコアにかかわらず、表情を変えない。淡々とプレーしている。心から尊敬しています」と、はずかしそうに語った。さらに、「小祝さんは、学生時代は運動神経がそれほどでもなかった、とうかがった。その点は、私も同じです」と、間をとって、「でも、プロになって小祝さんはウエートや走力などのトレーニングを重ね、補ったそうですね。大変な努力家。見習います」。

 まさに、大志を抱け-そんな心意気を示している。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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