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2022.8.24

史上初の快挙へ 岩井千怜-基本徹底で準備万端

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)

 時の人となった。知名度急上昇の岩井千怜が今大会、ツアー史上初の初Vから3週連続優勝という偉業へ挑戦。「すぐ、次の試合が始まる。振り返っている時間がありません」と話した。

 それは当然かもしれない。勝利の余韻へ浸るのはシーズンが終わってからでも遅くはないだろう。目前の目標へ全力を傾ける。プロ2年目、自ら勝ち取って得たツアー出場だからなおさらかもしれない。「技術的なことをいえば、いつも通り。あとは気持ちしだいです。好調をキープできるか…。私は気持ちの面が重要だと思っている」という。

 そして、3週連続優勝についても、「要は、コースと私の戦い。淡々とプレーするだけ。それは、バーディー、ボギー、ダブルボギーだったとしても変わらない。1ホールを終えたら、次をどうするか。戦略などを考慮して、しっかりと気持ちを切り替えます」。自身の信念を語っている。

 今大会は、ツアー屈指の難コースが相手だ。より気を引き締めるのは初出場の昨年の経験を踏まえて。69位タイだった。9番、13番は、第1打で距離を稼ぎ、うまく風にボールを乗せられたら、2オンは狙えるかもしれません。また、18番は第2打の前に、フェアウェイが狭く感じるのは、飛距離が出てきたからでしょうか」。

 それだけに、今回は経験からさまざまな工夫を施し、開幕へ備えている。「洋芝だから-など、特に意識はしていない。でも、洋芝って、ショットで打ち込みたくなる。だから、練習ではターフをとらないように気をつけました。もうひとつ、同じ北海道というわけではありませんけど、(3試合前の)北海道meijiカップでは、ピンデッドではなく、グリーンを狙う際は、手前から攻めるマネジメントを実践。攻撃だけでは…」と加えた。

 基本を徹底。成績をみると、そのmeijiカップ9位Tで、その後は2連勝し上昇の波へ乗っている。もうひとつ、悩ましいのはクラブセッティングだ。独自のスタイルが特性のひとつ。「ハイブリットの5Iを今回は加える。16番、それからパー3ホールで結構、使いそうです。ということで、何を抜くか迷っています」と思考中だ。

 そうはいっても、よりツアー生活が充実していることがわかる。「きょうのプロアマ大会、似鳥昭雄会長とご一緒にプレーさせていただきました。すごく気さくで、やさしい方です。(ゴルフに対する)愛があるというのか、不思議なパワーをくださった」と、満面の笑みで振り返る。臨戦態勢は整った。

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