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2022.8.24

稲見萌寧 連覇へ向け『難しいから楽しい』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が8月25日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6655ヤード/パー72)で開幕する。24日はプロアマ大会、また公式会見が行われた。

 表情は柔和で、しかもユーモアをまじえた仕草が自然体をイメージさせる。連覇を狙う、稲見萌寧から調子上昇のサインが届けられた。

 「調子が戻ってきた。左手首は予防のために、まだテーピングを施していますけど、少しずつ良くなっている。今回もトレーナーさんからケアを受け、様子を見ながら調整しています」。常に慎重だ。頂点を極めても、「絶好調」などといったことがない。過信などは無用。「70-80%の状態で、プレーできることが私の100点です」という持論がある。

 昨年の最終日、東京五輪銀メダル獲得後、今大会が初の優勝。しかも、圧倒的な強さを存分に披露した。おそらく、記憶に残る大会になったことだろう。「有名で、しかも難しいコースのひとつです。風で難度がガラリと変化する」と前置きし、今年の印象について、「違うコースのような印象を受けました。フェアウェイは芝が長く、このところの雨の影響か、グリーンでボールが止まる印象です。でも、洋芝独特の感じで、ラフへ入るとすごく難しい。インパクトでかなり抵抗を受ける」と解説。

 そして、コース最大の名物ホールともいえる、パー4・420ヤードの16番へ話題を移した。「挑戦へ燃える? なるべく避けたい。パー5でいいと思うぐらい。そのぐらい難しいと思います。ただ、難しいと楽しい」と話した。

 コースセッティング担当は塩谷育代。昨年の最終日、稲見のコース攻略へ「100点」を与えている。その16番を、「絶対的に距離が長い。しかもグリーン手前に池がある。第2打でグリーンをキャッチする確率が低いようなら、左の花道へ回避して、寄せワンを狙うしかないでしょう」という。

 その上で、「第1打からカップインするまで、すべて難度が高い。第1打はフェアウェイのセンターから左へ。そうしなければ木と池を超えなければならない。しかも、距離を稼いでおかなければ-というマネジメント。ミスをしたら大叩きへつながるわけですし、すべてが見どころでしょう」(塩谷)と説明した。

 稲見は、「ピンポジションがグリーン奥の想定としましょう。第2打が190ヤード残る。練習ラウンドではU3でした。レイアップしたくなりますよ」と語っている。当然、あすからは16番に限らず、息が抜けない4日間になるわけだ。となれば、きょうまでは気を楽に…。

 リモート会見前には、カメラへ表情を近づけ映り具合を確かめ、ユーモアをまじえサービス満点のパフォーマンスである。白のウェアに笑顔が映え、精神面の充実がはっきりと見て取れた。

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