2022.8.25
吉田優利-本領発揮の67
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)第1日
ザ・小樽スペシャルが大成功。吉田優利が67をマークし、好スタートを決めた。名物ホール、16番を攻略。それは、もう充実感にあふれたラウンドだった。「ショット、パッティングともに、これといったミスがない1日」という。
早速、その16番を語ってもらった。「第1打が左ラフ。第2打の残りは200ヤードです。ラフへ行けば、そのぐらいの距離が残る。仕方がない。でも、U4でナイスショット。とても難しかったけど…」と言葉を切って、「フェアウェイの左半分でなければ、グリーンは狙えない。ラフへ入ると池が視界に入る。でも、きょう良かったのは、10番スタートだったからでしょう。前半に難関をすませて、乗り切るとそのまま流れに乗れる利点があります。1メートルのバーディーパットも落ち着いて沈めた。優勝争いでは身構えなくてはならない。どうやってパーセーブをするか、たくさん考えなければいけませんね」と教訓をまじえた。
実は、こんな舞台裏も-。当初、今大会は調整のために欠場するプランがあったそうだ。「1年で一番、難しいコースです。でも、小樽が嫌いというわけではありません。調整をしなくてはいけないと考えたけど、コーチが(上田)桃子さんのキャディーをつとめる関係で、休んでも…。やはり、出場することにした。ただ、本当に来て良かったと思います。練習ラウンドでプレーした時から、グリーン、フェアウェイが素晴らしい。気分がすごくいいです」。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
とはいえ、難コース挑戦へ敬意を払うとともに、最善の準備を整えた。通常、ショートゲームを入念に行うが、ロングアイアンの練習を増やしている。「8Iまでがショートアイアンとしましょう。いつも、95%はその練習。でも、今回に関しては60%ぐらいに減らして、1W、ユーティリティー、ロングアイアンの練習量を40%の比率に増やした」と解説した。これが小樽攻略のスペシャルになっている。
しかも、ノーボギーのラウンドだけに、手応えは抜群。最終9番では「2オンを狙いたかったけど…」と苦笑しながら、レイアップを選択した。残り94ヤードの第3打を52度でピン上、1メートルへ。バーディーフィニッシュで締めた。
「あすは後半組。風をきょう以上に注意して、アグレッシブにいきたい」。ショットメーカー面目躍如の18ホールである。ギャラリーの満足度も、おそらく100点だったに違いない。
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