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2022.8.26

青木瀬令奈 創意工夫で初の18番バーディー奪取

<写真:大会提供>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)第2日

 継続は力。青木瀬令奈が名称の変更は伴うものの、自身の状態をノートに記すことをスタートし、SNS等でも公開したのは、18年夏だった。エンゼルス・大谷翔平が高校時代、ドラフト1位指名8球団を目標に掲げた際、話題を集めた9マスシートを参考にしたことを会見で明かし、4年が経つ。

 この日は7バーディー、4ボギーの69。改めて、「私は、小樽カントリー倶楽部に育てられてきたと思っています。去年は残念ながら、隔離期間中で出場できなかった。それだけに、今回はより気持ちよくプレーさせていただいています」と、感謝を表している。

 インスタート、前半のハイライトは、やはり17、18番の連続バーディー奪取。特に18番がうれしかった様子。「何年も大会へ出場して、18番のバーディーは初めてです。しかも、今日のピンポジションはなかなか難しい。第1打から左サイドへ狙って、しかも距離を出さなくてはなりません。ティーを高くして、1Wをしっかり振った」と説明した。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 残り180ヤードの第2打で9Wを選択。名手のテクニックを存分に披露する。ピン1.5メートルにつけたスーパーショット。見事な技に多くのファンが舌を巻いただろう。第1日も難しい16番でバーディーを決めた。「そうですね。16番も初めてのバーディー。本当にうれしい。ボギーはあっても、バーディーをとっているし、すごくメリハリのあるラウンドです」と語っている。

 プレーの特性は創意工夫にあふれることだ。たとえば、状況に応じ、高低差は当然だが、2種類のティーペグを使い分ける。「通常のサイズと、太いもの。ランを出さないで大きな打球を打つ時は通常のものです。でも、ちょっと太いティーは抵抗があるため、スピン量を減少させる利点がある。ローボールを打つのはこちら。フォローで風が強い場合は通常のものを高くセットします」。ちなみに、この日の使用率は、「約9割は太いティーを使用した。フェアウェイキープを第一に考えたからです」と加えている。

 とはいえ、もっかの状況は手放しで喜べるほどではない。「このところ、背中痛で体調がいまひとつということもあったけど…」と前置きし、「(大西)コーチから最近、ゆるんでいるよね-と厳しいお言葉をいただいた。(資生堂レディスで)優勝してから、安心感というか、そんな一面がプレーへ表れていたかもしれない。もちろん、私はそんなつもりはなかった。ただ、スキがみえることは良くないし、追い込みきれていないところがあったかもしれません」と見つめ直した。

 開幕前、基礎練習をみっちり。再確認を行っている。「そういえば、(懺悔ノートには)甘い-としか書いていない」。小樽に育てられた自負心を、原点に戻って再び、行動とプレーであらわした。

 こちらも、4年前の取材メモを見直してみる。そこには、「運を呼び込むために、今まで以上に施設をきれいにしたい。ゴミ拾いなどを率先してすることにした」という発言にアンダーラインが引いてある。もちろん、このSDGs的な行動はずっと続けているそうだ。

 今大会の最高成績は18年の10位タイ。秋が来る前に、そろそろ結果がほしい。ムービングデーに注目が集まる。

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