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2022.9.2

リングへ込めた誓い 勝みなみが大会コース新で首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第26戦『アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が9月2日、千葉県市原市・ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(6465ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日は折からの雨が幸いし、好スコアが続出。勝みなみが大会コースレコードの63をマークし、9アンダーで首位に立った。3打差の6アンダー、2位はセキユウティン。また、福田真未、原英莉花など4人が5アンダーで3位タイへつけた。

 予選落ちから一変。勝みなみが大会コースレコードの63をマークし、見事な倍返しを披露した。「ショットがすごくいい。ほとんど、5メートル以内につけられた。パッティングとうまくかみ合ってくれたと思います」。大喜びするのではなく、淡々と語った。

 好調が続いていたものの前週、4月第1週のヤマハレディース以来、よもやの予選落ちを喫している。「連戦の疲れ、気疲れなどいろいろと…。プレーしていても、こなしている感が先に立ち、ラウンド中も左を向き切れていない感覚が、なかなか修正できなかった」という。しかし、自宅で過ごす週末はムダにはしない。このあたりが、さすが-である。

「これまでの私を見直した。でも、とりあえず今は休養が必要という結論です。考えてから、スパッとクラブを握らず、休むことを最優先。30日は、ゴルフを忘れ、ショッピングへ行きました。思い切り休んだら、やるぞ-という意識が強くなって」と、言葉が弾む。

 それはそうかもしれない。休養をつくらず、全国を転戦。今季初優勝後には、全英女子オープンへ挑戦するなど強行軍を続けている。「ゴルフに対する姿勢が全体に甘くなっていた。体と心をリセットする意味で、いい休養になったと思います。だけど、5、7日はしっかりトレーニングへ行きましたけどね」と基本の体調維持だけは忘れてはいなかった。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 序盤から、まったく危なげがない。やるぞ-という意欲を全身から発散。バーディーを積み上げる。ただし、「10、11、12番でチャンスを外している。どうしたのだろう、と考えたら、パッティングで決め打ちをしていなかった。だから13番から、集中力をより高め、決め打ちです」。

 13番。2オンに成功し、ピン手前10メートルから再加速に成功する。「カップの真横、ほんの数ミリでボールがとまって…」とイーグル逃しで苦笑した。とはいえ、続く14番=8メートル、15、16番=3メートルと4連続バーディーで大混戦からグイッと抜け出している。

 しかも、最終18番でもピン手前4メートルを決め、バーディーフィニッシュに成功。「1Wがもうちょっと、という感じはあったけど、終盤は良くなった。きょうは、これで終わり。あすからは、また1からスタートします」と話した。とはいえ、「きょう、このスコアを出したということは、あす、あさっても可能性があるということでしょう。自信をもってプレーします」と、さらなる高みを目指すことを自身へ課した。

 左手中指には、楽天スーパーレディス優勝で「自分へのごほうび」に購入したリングが光る。これもまた、コースで輝きを失わない闘志を抱くための投資なのだ。

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