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2022.9.7

Vのポイント 西村-安定感 西郷-平常心

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 城陽カントリー倶楽部(京都府)

 公式競技に強い。西村優菜はプロ入り後、8戦して1勝を含むトップ10が6回。「公式競技、4試合にあわせて、モチベーションをあげている。ジュニアの頃、ナショナルチームで試合の位置づけについてアドバイスされた。そこからよく考えるようになったと思います」と話した。

 狙って勝つ。だれもがわかっていることでも、実践するのは至難の業。「調子の波がピークへもっていけるように気をつけてはいます。自分で考え、体調と相談しながら調整している。でも、たまたまうまくいっているだけですよ」と、控えめに打ち明けた。

 一方、今季はここまで予選落ちが1度もないことが、プロ4年目の充実を物語ることだろう。メルセデスランキングのトップ10で予選落ちゼロは、ただひとり。より競争が激化したJLPGAツアーではキラリと輝くことである。「ここ最近、ギリギリ(予選通過)ばかり」といいながらも、「私の各試合、最低ラインはどんなに苦手意識があっても、予選通過です。ものすごく調子が悪いときもある。でも、どうしたら36ホールをプレーできるか…。しっかり開幕までに考えます」。これが、最も大切にしているプロフェッショナルの流儀だった。

 今回も、「月曜日からコースをプレーしている。調子も上がっている。久々に関西の大会です。いいプレーをしたい」と笑顔で語っている。

西郷真央<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 一方、西郷真央にも注目が集まる。海外遠征の後、一時の勢いが影を潜めた印象もあるが、「去年より飛距離が伸びている。その影響かちょっと横幅のズレが生じることもあります。精度と距離感がちょっと…。ただ、これは良くなるための過程だと思う。私は前向きにとらえている」と、頼もしい。しかし、今回は、「性格というのか、気合が入ると空回りしてしまうことがあります。公式競技だから-はダメ。いつもの気持ちで同じようにプレーします」と、普段通りをアピールした。

 表情も柔和で調整は順調に進んでいる様子だが、珍しく意外なことを漏らす。「前週、ティーショットがちょっと…。頭を抱えるような感じでした」。言葉にしたということは、しっかりと修正できたからだ。その上で、注意するのは、「グリーンの奥へボールをこぼすと逆目。すごく難しくなる。しっかりとマネジメントします」。手前からという基本の徹底を肝に銘じた。

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