2015.3.20
輝きを取り戻した堀奈津佳が6アンダーで首位スタート
2015年度、LPGAツアー第3戦『Tポイントレディス ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の大会1日目が、佐賀県武雄市の若木ゴルフ倶楽部(6,304ヤード/パー72)で行われた。
66をマークし、6アンダーで首位に立ったのは、堀奈津佳。1打差の5アンダー、2位にO・サタヤ(タイ)が続き、3アンダーの3位に笠りつ子がつけた。(天候:くもり 気温:15.1度 風速:3.1メートル)
1打集中。堀奈津佳がこの日、テーマにしたことだ。「去年のことは忘れました。コースが難しいことには変わりはない。だから、1ホール毎にコースと向かい合いました。ただ、自分では絶好調という感触がない。目の前の1打に集中したから、ショットやパッティングなど、すべてがかみ合ったのでしょう。メリハリのあるプレーができました」と振り返っている。昨年の今大会は、13オーバーで予選落ち。また、シーズンを通してショットの不調に悩まされ、2013年のような活躍ができずじまい。スランプの原因を探し、「うまく気持ちの整理ができたのは、今年の2月です」。
答えを出すために、さまざまな努力を重ねた。クラブを握っても苦悩が深まるばかり。そんな時、気分転換の意味で出かけたのは、フィギュアスケート観戦。「浅田真央さんが好きで、新横浜のアイスショーを見に行きました。楽しかったです。浅田さんが輝いていたのが印象的ですね」。輝きを放った自身の1年前を思い出したのだろうか。
理想は高ければ高い方がいい、といわれるが、逆にうまくいかなければ、自分を追い込むことにつながる。「結局、自分のフィーリングにとらわれすぎたことがいけなかった。去年は練習からフィーリングが良くないと、試合でも戦えないという弱気な気持ちでティインググラウンドに立っていたと思います。そのうちに、ショットまで曲がり出し、同じミスを繰り返した」。負の連鎖はとどまることを知らなかったという。
ただ、思考を切り替えることで、バーディーを量産。ゴルフはやはり、メンタルのスポーツだった。堀は「自分のやること、与えられた1打に向かっていくだけです」。脱フィーリング宣言で輝きまで、取り戻したようである。
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