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2022.11.24

3番第2打でゴーサイン 山下美夢有-首位発進

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン最終戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金3000万円)が11月24日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6487ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、コース各所でスーパープレーがさく裂。すでに年間女王を決定した山下美夢有が6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位タイに前週優勝の藤田さいき、菊地絵理香、渡邉彩香など5人。渋野日向子は3アンダー、10位タイとまずまずのスタートを切った。
(天候:晴れ 気温:19.8℃ 風速:1.3m/s)
《グリーン=スティンプ:9 1/2フィート コンパクション:24mm》

 ステディーのひとことでは、すましたくない。首位に立った山下美夢有が女王のプレーを展開。「第1打が安定していた。最終ホールだけはラフに行ったけど、フェアウェイキープがすごくいい」と好調の要因を語った。

 まるで精密機械のようだ。一定のリズムで18ホール。できそうで、できないとはこのことだ。「練習場と同じようなリズムでプレーする。コースでは池やバンカーなど、さまざまなハザードが視界に入る。だから、いろいろと考えてしまう。でも、きょうは一切、迷いがない。決めたら同じリズムで打つ。うまく実践できた」と説明する。

 キーとなったのは、3番の第2打。「残り143ヤードを7Iです。ちょっとボールを抑え気味にコントロールし、フェードを少しかける。イメージ通り。このショットのおかげでいいリズムをつくることができた」と加える。このホール、パーセーブで終わったものの、続く4番で4メートルのバーディーパットを決めた。

 そして、ハイライトの後半へ。11番からは、よりショットの精度が増した。自身が理想とするアイアンショットで絶好のチャンスを構築。すべてがピンから3メートル以内で、1メートルが2ホールという、4連続バーディーで一気に首位へ立った。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 年間平均ストローク60台のスコアには、計12アンダーが必要だが快進撃でますますターゲットが明確に。「きょうは風が穏やか。思い通りでした。でも、このコースはちょっと風が強くなれば、パーオンまでどうなるか…。しかも、ショートゲームがより難しくなる」と、まったく気を緩める素振りなどなかった。

 そんな覚悟の表れが最終18番で展開されている。4メートルのパーセーブが残った。しかし、「狙いを決めたら、迷わない。しっかり打ちました。でも、ボギーは覚悟の上で…」と苦笑したものの、杞憂に終わる。

 今季の躍進の原動力について、「ゴルフの技は変えてはいません。最も注意してきたのは、体調面。おかげさまで、元気です。きょうも、プレー中は集中。気がつくと、6アンダーでした」。さらに、「毎試合、優勝を目指している。これは、決めたことですから一日、一日、その繰り返しですね」と、落ち着いた口調である。

 会見まで一定のリズムで対応。恐るべし-。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

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