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2023.4.27

ついにつかんだ 鈴木愛-右ひじで急浮上 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント 浜野ゴルフクラブ(千葉県)

 記録に名を残すことはアスリート冥利のひとつ。鈴木愛は今大会のレコードを2コースで樹立している。優勝こそないものの、相性は間違いなくいい。そろそろ、歴代のウイナーへ名を連ねる時だろう。

 ただし、まっ先に口に出したことは前週の最終日、あがり2ホールの反省だった。「17、18番で連続ボギーを叩いた。せっかく頑張ってきたのに、あれではちょっと…。しかも、16番でバーディーの後ですから、よけいにショックが大きい。あそこをガマンしていれば、トップ10がトップ5になっていたかもしれません。1打を縮めるために一生懸命、練習している。すごく残念でした」という。

 終わりよければ、すべて良し、といかなかった要因はいったい…。「第一の理由は1Wです。大会を通して、フェアウェイキープがさっぱりでした。でも、きょう、原因を発見。テークバックの際、右ひじが少しだけ縮こまっていたんです。23日から考え抜いたことがようやくわかって、胸のつかえが下りてホッとひと息。ショットの感触がすごく良くなった」と説明した。

 そして、もうひとつはパッティング。「ユーチューブを見ていたら、18年のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスの動画を発見した。2位の試合ですから、ちょっと悔しかったけど、調子がすごく良かった時。パッティングを見ていたら、アドレスへ入って両ひじを少しだけ曲げていることに気がついた。やってみると、確かにこれがいい」と目が輝いた。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 参考までに23年スタイル、18年スタイルの2枚を撮影。微妙な違い、おわかりいただけたでしょうか。ちなみに、「ひじをまげるのは8度ぐらい」。痛恨がもたらしたVへのヒントである。ただし、当人はいたって冷静だった。

 「絶対に優勝など、目標は特にもたずにやっている。あまり構えすぎるのはよくありませんよ」。多くの経験から得た独自の哲学だ。5月9日、誕生日の前、ようやく気分まで新緑の候-。

(青木 政司)

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