ルーキー・福嶋浩子　レジェンズ初出場初V

＜Photo：Toru Hanai/Getty Images＞

　JLPGAレジェンズツアー2023シーズン第1戦『太陽生命 元気・長生きカップ2023』（シニアの部：賞金総額2,000万円、優勝賞金300万円、グランドシニアの部：賞金総額250万円、優勝賞金50万円）大会最終日が4月29日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ 東コース（シニアの部：6,085ヤード/パー72、グランドシニアの部：5,421ヤード/パー72）で行われた。首位スタートの福嶋浩子が、この日もスコアを伸ばし、通算9アンダーでレジェンズツアー初優勝を飾った。一方、満60歳以上のグランドシニアの部も同コースで行われ、島袋美幸が通算3アンダーで逆転優勝を挙げた。
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　ウイニングパットを決め、両手を天に突き上げた福嶋浩子。スコアだけを見れば3打差をつけての優勝だが、「優勝までの道のりは大変だった」と大きく息を吐いた。「きのうは風に助けられたけど、きょうはパッティングに助けられました。本当に、手放しで喜ぶっていうよりは、次の試合に向け課題がいっぱい。でも本当にうれしいです」としみじみと話し始めた。

　スコアを1つ伸ばしてハーフターンし、迎えた11番でピンチが訪れた。ティーショットを林に入れ、2打目も前の木に当たってさらに林の奥へ。3打目は出して、4打目もグリーンオンしたが、5メートルのパッティングが残った。外したらダブルボギーという状況だったが、見事に沈めた。「いまになって振り返れば、あの5メートルのボギーパットが大きかったです。ボギーで終われたことで、まだ頑張れると思った自分がいた」と気を引き締め直し、続く12番から3連続バーディー。優勝をグッと引き寄せたキーポイントだった。

＜Photo：Toru Hanai/Getty Images＞

　今年からJLPGAツアーに優勝したティーチングプロフェッショナル会員にも、レジェンズツアーの出場資格が与えられるようになった。「今年から出させていただけるようになって、ある意味、応援していただいていると思っています。せっかくいただいたチャンスなので、頑張りたいとも思っていました。きょうのゴルフもそうですけど、皆さんに支えられ、助けられて楽しくゴルフができています」と感謝の気持ちを忘れない。

　2016年のサイバーエージェント レディスゴルフトーナメント以来、7年振りとなる優勝。「2016年5月1日に優勝したから、ちょうど7年ですね。この時期、調子いいのかもしれませんね。1カ月前に入籍し、旦那さんの誕生日もあしたなんですよ。4月29日、30日、5月1日は忘れられない日になりました。世間は、きょうからゴールデンウィークですけど、今年は、ゴールデンイヤーにしたいですね」と柔らかい表情で微笑み、会場を後にした。

＜Photo：Toru Hanai/Getty Images＞