2023.5.24
ショットとパッティングが復調! V2目指す小祝さくら
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
リゾートトラスト レディス グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)
これが小祝さくら節なのだろうか。4年ぶりに今大会をグランディ浜名湖GCで開催することになったが、コースに対する記憶はほぼないという。「全然覚えていなくて、まったく初めて回るコースみたいな気分で今回練習ラウンドしました」。ちなみに、4年前の今大会では5位タイでフィニッシュしている。
そんな小祝が目指しているのは、今まで一度も達成したことがない大会連覇だ。勝ちたいという感情を表に出すタイプではないが、「今回はすごく連覇したいという気持があります」と珍しく闘志を見せる。前回大会は山梨県のメイプルポイントGCで、アップダウンがあるコースで開催されたが、今回は正反対ともいえるフラットなコースであるにもかかわらずだ。コースのタイプが違うだけに上位に行ける保証はないが、そこはあまり気にしてはいない。ショットやパットが自分のイメージどおりに打てれば、自然と優勝争いに絡めるという思いがあるからだ。
肝心なゴルフの調子はどうなのだろうか。前週はイメージどおりにフェードボールを打てなかったため、第2日からあえてドローボールに変えたら、狙ったところにボールを落とせるようになったと語っていた。ところが、それは第3日までの話で最終日はストレートボールを打つように心がけていたという。
「ドローボールだと飛び過ぎてしまうことがあり、いい時と悪い時の差が激しく出てしまうんですよね」。スイング軌道をアウトサイドインからインサイドアウトに変えた当初はよかったものの、徐々に手首を返す度合が大きくなり、ボールコントロールが難しくなった。そこでストレートに近いスイング軌道に変えたところ、思いのほかイメージどおりに打てたという。
また、パッティングも上り調子になっている。「ここ最近、インパクトで手が止まったストロークになっていましたが、それをフェース面と両手を一緒に出す感覚に変えたらよくなりました」。フォロースルーで両手を目標方向に出す意識があると、ボールを右に打ち出してしまうイメージがあったので、ここ最近は控えていたが、思い切って両手を動かしてみたところ、悪いイメージがなくなり、思い通りに打てるようになった。
とはいえ、試合中でも平気で打ち方を変えてしまう小祝だけに、4日間やり通すか保証はない。どちらにせよ、そのときにベストな打ち方を選択するのだろう。
現在はまだ出場権はないものの、全米女子オープンに出場したい気持ちもある。ただ、大会直前に出場が決まっても、飛行機やホテルの手配が難しいだけに、今のうちにロレックス ランキングを上げて出場を確定させたいところもある。モチベーションのアップが結果につながるタイプなだけに、今週は期待大かもしれない。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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