2023.5.25
パッティングの手応え復活! 後藤未有が2位タイに
<Photo:Masterpress/Getty Images>
リゾートトラスト レディス グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)第1日
今季は開幕戦から9試合連続で予選通過しながら、ここ3試合連続で予選落ちを喫している後藤未有。しかも、その3試合全てが1打足りずの予選落ちだけに、悔しさも計り知れない。
「特に2週前のRKB×三井松島レディスは地元・福岡での開催だったので、多くの人をがっかりさせてしまったのは悔しいですね」。当然、そのまま引き下がる後藤ではない。1ヤードのパッティングを外して予選落ちした前週の試合後は、まずその修正から取り掛かった。
「ストロークの軌道がぐちゃぐちゃになっていたので、そこを真っ直ぐな軌道に直してから、ショートゲームの練習に移りました。ショットも何か一つ自信を持てるものが欲しかったので、48度と52度のウェッジでフルショットとコントロールショットを練習しました」。
ある意味、自分にとって基礎的な部分から見直したことで、本来の調子を取り戻すことに成功。この日5つ奪ったバーディーのうち、3つが48度と52度のウェッジを使ってのものだった。
肝心のパッティングに関してもフォロースルーをしっかり出せるようになったことで、ライン取りと距離感が合うようになったという。後藤の場合、インパクトからフォロースルーにかけてヘッドをアッパーブローで振り抜く独特のパッティングスタイルだけに、ストロークの軌道と同じぐらいにフォロースルーを出せるかどうかがポイントなのだ。それが解消されたことで、1ヤードどころか、10ヤード前後のパッティングも数回決めることができた。
<Photo:Masterpress/Getty Images>
予選落ちが続いていた後藤にとって、第1日を2位タイでスタートできたのは大きな自信になる。しかも風が強くなった午後スタートでありながら、ノーボギーでまとめたのだ。そんな後藤にとってもう一つ嬉しいのが、第2日のスタート時間。朝の7時からインコースのトップとしてティーオフするが、トップスタートが大好きだとのこと。
「朝イチって自分のペースで回れるじゃないですか。楽しくラウンドできるので大好きなんです」。
実際には3人で回るだけに、後藤1人のペースにはならないが、前の組がいない分、セカンド地点などで待たされることもないだけに、ストレスがたまらないのは間違いない。さらに、グリーン上も荒れていないので、パッティングしやすいメリットもある。唯一心配なのが、朝からどれだけのギャラリーが集まるかどうかだが、それは決勝ラウンドに取っておけばいい。まずは鬼門となりつつある予選第2日にどれだけスコアを伸ばせるかだけに集中するつもりだ。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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