2015.4.3
究極のプラス思考で独走中!! 藤本麻子、大変身の舞台裏
2015年、LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の第2日が3日、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,568ヤード/パー72)で行われた。この日も圧巻のプレーを披露したのは、藤本麻子。5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算9アンダーでガッチリと首位をキープしている。7打差を追走する2位タイグループは、斉藤愛璃、藤田光里、渡邉彩香、笠りつ子、アンソンジュの5人。(天候:雨 気温:15.2度 風速:0.7メートル)
今シーズンの藤本麻子は違う―― といわれるのは、やはり思考法の変化だ。今大会、各選手が異口同音にいうのが、「難コース」、「難しい」。その中で、ただ1人、「簡単に組み立てることができました」と、涼しい顔でホールアウトした。5バーディー、1ボギーの68をマーク。雨のラウンドも全く苦にならなかったという。それどころか、「雨の試合が好きです。より集中力が増すから」。なるほど、楽しそうにプレーをしていた。
こんなことも考えていたそうだ。きのうの18番、イーグルを奪い、賞金100万円を獲得済み。この日も、「もし、もう1度イーグルを出したら、また100万円がもらえるのか、そんなことを考えながら18番はプレーしました」。余裕がある。昨年オフ、知人のすすめでその日にあった、悪いこと、良いことを就寝前、ノートへ記すようにしている。「元々、過ぎたことを引きずらない性格です。次へ次へと、先を考えれば悪いことも忘れてしまう。でも、私も人間ですから、あの時、こうしておけば、とか、後悔することも結構あります」。さらに藤本は続けた。「ノートに毎日のいいこと、悪いことを箇条書きにすると、自分と向き合うことができる。リセットするのが簡単です」。
① まず、悪いことを書く。
② いいことを書く。
当初は慣れない作業で苦労したそうだが、継続は力で工夫をするようになった。悪いことより、いいことが上回りたい、と思うのは当然だろう。「よーく考えてみてください。ご飯がおいしかった、お風呂が気持ちよかったも、私にとって、とてもいいことです。そう気がつきました。きのうは、イーグル賞の100万円があったおかけで、いいことがたくさん!」。プラス思考へ転化させる絶好のトレーニングとなった。
それだけに、「第3日も簡単に考えてプレーするか、そこだけです。コースが難しいという潜在意識をもたずに、自分のやることをするだけ。ストレスをためずに…。優勝? やることが多くて、まだ考えていない」。シンプル・イズ・ベストの意味を、改めて藤本が教えてくれたような気がした。
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