2023.5.28
佐藤心結が思い出の大会でプロ初の単独2位に!
<Photo:Masterpress/Getty Images>
リゾートトラスト レディス グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)最終日
最終日を4位タイからスタートした佐藤心結が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算17アンダーでフィニッシュ。単独2位で4日間を戦い終えた。
「今日はバーディーをどんどん取ってスコアを伸ばしていこうという気持ちでスタートしました。優勝とか順位とかは気にせず、目の前の一打に集中することだけ考えていました」。
途中、スコアボードを一度だけ見ると、山下美夢有が21アンダーまでスコアを伸ばしていることに気がつく。「さすがだな、強いな」と思ったものの、すぐに自分のゴルフに気持ちを集中。最終ホールでバーディーを奪い、単独2位の座を狙うことだけを考えた。
その18番パー4では、ピンまで残り117ヤード地点からピッチングウェッジでピン右上4メートルにつけた佐藤。それをしっかりと沈めて狙いどおりのバーディフィニッシュに成功。単独2位となり、180.00ポイントを獲得し、メルセデス・ランキングも30位にまで順位を上げた。
しかし、決して満足はしていない。「アイアンショットは大分良くなったものの、ティーショットが結構乱れていて…。狭いコースや林間コースだったらピンチになっていたホールがいくつかあったと思います」と振り返る。もちろん、その原因は十分理解している。「フェードボールが持ち球なんですけど、左から風が吹いた時につかまえにいこうとするんです」。右にボールが流されたくないという本能的な部分がスイングのじゃまをしているのだが、そこはできるだけ早めに修正するつもりだ。
今大会ではプロになって初めて4日間60台を並べることができた佐藤。実は、昨年も7試合連続予選落ちをストップしたのが今大会であり、そこから10試合連続予選通過したゲンのいい大会なのだ。
「春先が苦手で、夏に向かって調子を上げていくタイプですが、昨年はこの大会で予選を通過し、自信を持ってプレーすることができました。今年もこの大会を起点にして来週以降にいい結果を残したいですね」と、新たな気持ちで来週以降に臨む。今回は優勝した山下とは4打差あっただけに、優勝争いに絡んだとは言い切れない。まずは何回も優勝争いに絡み、最終的にその争いを勝ち抜くことが目標となる。今回得た課題を解決し、夏場に向けて、しっかりと調子を上げていく。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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