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2015.4.5

渡邉彩香、大逆転V! 今季初V! 史上初の地元静岡V!!

 2015年、LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の最終日が5日、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,568ヤード/パー72)で行われ、渡邉彩香が逆転優勝を飾った。

 首位から5打差の4位タイからスタート。7バーディー、2ボギーの67で回り、通算7アンダーでの今季初Vは、地元・静岡での優勝という二重の喜びとなった。通算5アンダー・2打差の2位タイは前田陽子、イボミ。第3日まで首位を守った藤本麻子は通算3アンダーの4位に終わった。(天候:雨、気温:14.7℃、風速:2.1メートル)

 飛距離は最大のアドバンテージ。そして、Vを引き寄せるパワーとなるのは闘争心だ。優勝がほぼ決まった、17番のティーグラウンド。前田のティーショットがバーディーチャンスにつくと、「狙いはセンターと思ったけど、私も最後まで攻めていく」と自らに活を入れる。最終18番でもバーディーを奪って、堂々の逆転優勝を飾った。

 「ありがとうございます」を、2度繰り返した後、「地元の静岡で勝つことが、デビューの時からの目標のひとつ。特に、このコースは、ジュニア時代からお世話になりました。静岡県を盛り上げたい。でも、これまでは気持ちばっかり…。優勝できて、少しは成長したのかなぁ」と、ビッグスマイルをつくった。

 不思議なことに、静岡県出身者が、静岡県開催トーナメントを勝つのは、今回が初めて。"庇を貸して母屋を取られる"ことに、きっと忸怩たる思いだったに違いない。もちろん、それだけの準備はきっちりと行ってきた。とりわけ、アプローチは「誤差は、2ヤードまで」。練習場ではコース攻略のために連日、日暮れまで打ち込んだ。

 今シーズン、開幕戦からショットの不調で、よもやの3試合連続予選落ちを喫した。それが前週の『アクサレディス宮崎』で解消する。プロアマ戦、同組で回ったLPGA相談役・樋口久子から、アドレスのアドバイスを受け、「自信をもちなさい」と背中を押された。優勝会見では、改めて、「樋口さんのおかげです。いただいたひとことで、(予選落ち)3試合分の不安が吹き飛びました」。

 さらに、「4日間大会は、すごく好きです。今回は天気やコース、すべてがタフでした。にもかかわらず、優勝できたのはオフのトレーニングをしっかりとやったから。集中力が途切れなかった。もうひとつ。ドライバーをブンブン振ることしか知らなかった、去年までの自分とは違います」と続けた。渡邉の進化は無限大である。

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