2023.6.15
上田桃子は大人のゴルフを- バースデーの誓い
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が6月16日、千葉県千葉市・袖ケ浦カンツリークラブ・新袖コース(6621ヤード/パー72)で開幕する。15日はプロアマトーナメント、公式会見が行われた。
上田桃子は15日、37歳の誕生日。「アラフォーです。36歳は35歳寄りでしたけど、うーん、ヤバいという感じです」と笑顔で口を開いた。というのも、やはりプロゴルファーはコースでバースデーを迎えることが映える。その様子、写真を見ただけで一目瞭然だろう。
「ここ1カ月ぐらい、優勝争いをしていない。わくわくするようなプレーがしたいです」と話した。そして、しみじみと語ったのは、自身の理想である。「今、プロ19年目のシーズンです。でも、一度たりとも余裕があったことがない。年齢を考えると、もう少し余裕があってもいいと感じる。おとなのゴルフがしたい」という。
理想は以前から漏らしていたタイガー・ウッズ。「勝負に対しての徹底ぶりがすごい。ものすごく集中していても時々、ニコッと笑顔を浮かべるでしょう。遊び心もあって、ああいうスタイルなんですよ」と、口調に熱が帯びてきた。
続けて、「たとえば、私の場合はその週の試合で成績がよくないとしましょう。まぁ、こんなこともある-とはいきません。譲れない。許せないが多いわけです」。その気持ちはわかるものの、ゴルフに対する情熱、闘争心を持ち続けるのは言葉でいうことは簡単でも、プレーで示す、その姿を拝見していると頭が下がる。
ましてや、年齢が近いイボミはすでに今季限りで、JLPGAツアーからの引退を発表している。「(勝負の世界は)いい時ばかりではない。前週もちょっとモヤモヤしているボミの姿をみた。だけど、いい時の姿もたくさんみてきた。同い年ぐらいの選手が少しずつ去っていくのはさびしい。とはいえ、引退した(キム)ハヌルをみていると、とてもイキイキしています。第二の人生をエンジョイしていることが手に取るようにわかりますよ」と話している。
まさに、人それぞれなのだ。それだけに、我が道を行くスタイルは頼もしく、そして美しい。「バースデーウィークは、とても運気がいい。私はポジティブにとらえていますよ」と、締めの言葉もさすがだった。大人のプレースタイルを間近で拝見しよう。
(青木 政司)
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