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2023.6.15

吉田優利 神宮で閃いた超一流の心構え

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニチレイレディス 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)

 言葉では言い表せないことだが、選手が良いたたずまいを漂わせている時がある。開幕直前、ピンときたのが吉田優利。何しろ、千葉出身でホームVを狙う。いい雰囲気は当然かもしれない。しかも、15日は千葉県民の日。期待が一段と高まってきた。

 「前週ぐらいから調子は良くなっている。スコアをどうつくっていけるかでしょう」と控えめに話している。そして、「グリーンが小さい。ツアーでも一番小さいかもしれませんね」と加えた。それだけに、より集中力を研ぎ澄まさなければならない。

 取材では週初め、気分転換-として足を運んだ神宮球場のヤクルト-ソフトバンク戦の話題で大いに盛り上がった。「ゴルフのことを忘れようとして出かけても、なぜかゴルフのことを考えている。野球が詳しいわけではないけど…」といい、「バッティングでも、振り幅がある、初動が違うなどですね。でも、プロ野球選手の皆さんは、自分のためには当然ですけど、チームのためにもプレーしなければならない。その重圧って、きっとすごいでしょうね」と、感想を語っている。

 さらに、予備知識なしで訪れた観戦では、意外な発見があった。「バッターボックスへ入って、スタンスをとっただけで、打ちそうだなぁと感じる選手がいます。私がそう感じたのは、ホークスの近藤選手。パッと構えた時がきれいだし、スイングでまったく軸がぶれない」と、感心することしきりだった。WBCでも大活躍。やはり、目の付けどころが違った。その上で、今大会へ向けて、「私も構えただけで、すごい選手-とみる方が思ってくださるような選手になりたい」。

 抽象的だが志の高いひとことに、これからの意気込みがうかがえた。気分転換は大いなるプラス材料へ変化を遂げている。

(青木 政司)

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