2023.6.21
山下美夢有、スイング修正でツアー記録の7週連続トップ3に並ぶか!?
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2023シーズン第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額3億円/優勝賞金5400万円)が6月22日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズ・カントリークラブ(6650ヤード/パー72)で開幕する。21日は公開練習ラウンド、公式会見が行われた。
前週のニチレイレディスでは2位以下に3打差をつけ、今季ツアー4勝目を挙げた山下美夢有。『勝って兜の緒を締めよ』とは言うが、緒を締め過ぎではないのかと思うぐらいに慎重だ。メルセデス・ランキングでもダントツ1位だが、前週の優勝でロレックス ランキング17位となり、日本人最高位となっても、感じるものは何もなく、「1試合1試合優勝を目指して頑張るだけです」といつもの答えが返ってくる。
当然のように試合後のルーティーンも同じだったようで、優勝しても父親である勝臣氏との反省会を行い、スイングの状態について話し合ったという。確かに、第2日や第3日はインパクト後にクラブから再三手を離すシーンが見られたこともあり、ショットの調子自体は絶好調とは言えない。それでもフェアウェイをキープしたり、グリーンに乗せるところが山下の強さでもあるが、今週のようにラフが深いセッティングだとわずかな隙が命取りになるだけに、しっかりと調整したいところ。「前週は第1日の練習からあまり調子がよくなく、フィニッシュも決まらずという状況だったので、手を離すことが多かったんだと思います。ちょっとしたダウンスイングでのタイミングのズレが原因かなと。今は徐々にそれが解消できていると思います」。たとえ細かいところでも徹底して修正することで、前に進んできた山下だけに、今週はしっかりとフィニッシュをとる姿を見せてくれるだろう。
普段、あまりはっきりと具体的な目標を公開しない山下だが、珍しく表情を変えたのが、パリ五輪についての話題だった。「やっぱり五輪に選ばれるなんてなかなかないと思うので、そういう思いで出たいという感じです」と、意欲的だ。今週開催されているトヨタジュニアゴルフワールドカップでは、4年前に出場し、日本代表として見事チームを優勝に導いている。その際に日の丸を付けて戦った喜びは忘れていない。今度は世界が注目する五輪の舞台で日の丸を掲げたいのだろう。
高い目標があるからこそ、目の前にある一打にこだわるのかもしれない。一歩一歩コツコツと足を踏み出し、気がつけば頂上に立っていたというのが理想のスタイルなのだ。実際、そんな山下が今週大きな記録に挑戦する。現在、6試合連続でトップ3に入っているが、今大会でも3位以内に入れば不動裕理が持つ7試合連続(03年)に並ぶのだ。この年、不動はツアー記録の年間10勝を挙げている。もしも山下がタイ記録に並べば、年間最多勝記録への道も開けるかもしれない。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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