合言葉は切り替えと笑顔　藤田光里が首位発進

 2015年LPGAツアー第6戦『スタジオアリス女子オープン』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）が10日、兵庫県三木市の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース（6,376ヤード/パー72）で開幕した。大会1日目、70をマークし、2アンダーで首位に立ったのは、笠りつ子、藤田光里。1打差の1アンダー3位タイに藤本麻子、土岐香織、福田真未がつけた。ディフェンディングチャンピオンのリエスドは、5オーバー、53位タイと出遅れた。（天候:雨　気温:10.3℃　風速:3.6メートル）

　この日最高難度となったのは『花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース』の名物ホール18番（Par4）。朝からの雨の影響でほとんどランが出なくなったフェアウェイへのティーショットと、池越えとなる砲台グリーンへのセカンドショットに多くの選手が苦戦をし、平均スコアは実に4.82。18番を迎えた時に単独首位に立っていた藤田光里も、ご多分に漏れずこのホールの餌食となってしまったが、「ティーショットがミスだったので。ボギーであがれて良かったです」とその顔には笑顔が溢れていた。

　先週の『ヤマハレディースオープン葛城』では、2日目まで上位争いをしていたものの、3日目に持病の手首痛が発生。「途中で棄権を考えた」ほどの痛みに耐えながら、なんとかプレーは続けたものの、あえなく優勝圏内からは脱落した。しかし「先週は3日目が終わって切り替えました。来週こそはとなっていたので、あまり落ち込まずにいけました」とすぐに気持ちをリセットし、今週の戦いに照準を合わせたという。「今週は気持ちで負けないことを目標にやっています。今日もボギーを打っても笑顔で回り続けたのが良かったのかなと思います」とテーマを“切り替えと笑顔”に設定し「気づけば5バーディーですね」と昨年初めての最終日最終組を経験した相性の良い大会での首位スタートとなった。「先週と同じことを繰り返さないように頑張ります」と明日以降も笑顔を誓った20歳。笑う門には福来たる―か。