2015.4.13
KKT杯バンテリンレディスオープン 開催!
開幕から大熱戦が続く2015年のLPGAツアー。今週は『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が、4月17日(金)~19日(日)の3日間、熊本県菊陽町の熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード/パー72)で開催される。大混戦となった昨年は、当時15歳の勝みなみがツアー最年少Vを更新。あわせて史上4人目のアマチュア優勝を飾り、日本はもとより世界中のゴルフファンから熱視線を浴びている。
ディフェンディングチャンピオンの自覚とプライド。それには、プロもアマも関係はない。勝みなみは、「万全の状態で臨みたい」と繰り返し語っていた。ところが、気持ちとは対照的に、今シーズンはパッティングの不調に悩まされ、なかなか思うようなプレーができない。そこで、『ヤマハレディースオープン葛城』から、思い切ってパターを替えた。その効果がすぐさま表われ、ショットにも安定感が加わる。「今年の目標は、ツアー優勝と、(オリンピック出場のため)ポイントを上げることです」と言い切った。女子ゴルフ史上に残る記録をつくった思い出のコースで、果たして、連覇は――。
もちろん、プロの選手たちも黙って連覇を許すつもりはない。先週の『スタジオアリス女子オープン』で優勝した成田美寿々、地元・熊本出身の笠りつ子、上田桃子、一ノ瀬優希、昨年の賞金女王アンソンジュ、本大会ホステスプロの有村智恵など、トッププロたちが虎視眈々と優勝を狙う。
数々の名勝負の舞台となった熊本空港カントリークラブは、1996年から毎年、トーナメントが行われている。松林がフェアウェイを囲み、2グリーンが勝負のスパイスに。「フェアウェイに微妙なアンジュレーションや、アップダウンも結構ある。また、2グリーンということは、ひとつのグリーンがあまり大きくはない。ここもポイント。グリーンのアンジュレーションも選手を悩ませる要因になる。同じグリーンを使用していても、ピン位置で難易度がガラッと変わる、タフなコース」と解説するのは、本大会の競技ディレクター・森岡まゆみ。
今大会、3ホールが改良された。いずれもティーインググラウンドの変更だ。
【2番ホール】(27ヤード延長)
「元々、難易度が高いホール。ティーショットが左バンカーにつかまると、グリーン手前にある楠が大きな障害となる。難しさをさらに強調するためです」
【4番ホール】(42ヤード短縮)
「ティーインググラウンドを前にもっていくことで、右サイドのバンカーが強烈な役割を果たすでしょう。ロングホールですし、ここはバーディーをとりたいところ。刻む? 2オン狙い? 選手個人の攻め方の特徴が出ます」
【15番ホール】(19ヤード延長)
「打ち上げのミドルホール。選手の飛距離が伸びています。勝負の上がり3ホールを迎える前に、アクセントにしました」
今大会の優勝スコアを10アンダーと想定して、セッティングを行っているそうだ。そうはいっても、「例年の傾向が示すように、やはり天候がキーワード。雨が降りグリーンが柔らかくなると、スコアが伸び、晴天が続いて硬くなれば、難易度がどんどん増す。下見を行った感じは、グリーンを含め、素晴らしいコンディションです」と前置きし、「ティーマーカーに、熊本県のマスコットキャラクター、くまモンを採用しました。ティーインググラウンドに立った選手が、ホッとするように、関係者の皆さんのひと工夫です」と結んだ。
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