2015.4.17
焦らず、騒がず、欲しがらず。菊地絵理香はなでしこ流!
2015年、LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の第1日が17日、熊本県菊池郡菊陽町の熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード/パー72)で行われた。4アンダーで、首位に立ったのは、ツアー初優勝を目指す菊地絵理香。4バーディー、ノーボギーの68をマークする絶好のスタートを切った。1打差の3アンダー、2位タイは、若林舞衣子、香妻琴乃、川満陽香里、渡邉彩香の4人。2アンダー、6位タイは、穴井詩など5人がつけている。ディフェンディングチャンピオンの勝みなみは、4オーバー、62位タイと出遅れた。(天候:晴れ 気温:17.6度 風速:2.0メートル)
果報は寝て待て-とばかりに今シーズン、自然体で臨んでいる菊地絵理香が好調だ。「最近は疲れてすぐに寝てしまう。だから、疲れがたまりません」とプレーにフォーカス。当然、今季6戦でトップ10が4回と成績も良好だ。「先週からドライバーがいい感じです。気持ち良くクラブを振っているから、ボギーがなくプレーできたのかもしれませんね」と振り返った。そうはいっても、コースとの相性はあまりいいとはいえない。「ここで予選を通ったことがない」。この日のプレーを見る限り、その言葉が信じられない。
こうなると、目前にちらつくのがツアー初優勝だろう。昨シーズンは、2位が2回。いずれもプレーオフで敗れた。「惜しかったというより、自滅でした。優勝するまでの技術と経験が足りない証明です」という。さらに、「私は期待していない方が、いい形で終われるのかもしれない。ほどよく、できることだけします」。驚くぐらい、優勝に対してのこだわりがないように話す。ただ、初VのXデーに備え、できるだけの準備を怠らなかった。
オフの強化テーマのひとつが、アプローチ。実戦を想定し、こんな練習を繰り返してきた。「試合では一球入魂。そのためには、練習でも同じ状況で行う必要性を感じた。1カ所から、何球も打つのではなく、1球毎に場所を変える。ゲーム感覚で行うと、とても楽しい」。創意工夫した勝利に必要なドリルは、昨シーズンのツアーで、他の選手の練習法をたくさん観察し、自分へ取り入れたものだ。「コースにいるだけで、多くのことが勉強できる。人事を尽くして天命を待っています」。取材が終わると、丁寧に一礼してから練習場へ。その後ろ姿に、なでしこの4文字が浮かんだ。
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