今季初Vを狙う古江彩佳－ボチボチは好調の証

＜Photo：Atsushi Tomura//Getty Images＞

第54回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 新南愛知カントリークラブ美浜コース（愛知県）

　古江彩佳は体調に関して－の質問に、「バッチリです」と笑顔で語った。とはいえ、時差ボケで午前4時には起きますけど、大丈夫」と加える。USLPGAツアーを転戦し、帰国したのは5日。歴代優勝に名を連ねる今大会は思い入れが深い。

　「帰ってから、録画した放送を何度か見返している。いろいろと思い出すことがあって…」と話している。通常とは違って、今回は4週間近い滞在の予定。「アメリカのシードしだいで決めようと考えている。ちょっと迷っていて、どうしようかなぁ」と流動的だ。

　そのひとつの理由は、移動距離。「これからすごくしんどくなることを考えると、今年は日本に滞在することも、ありかなぁと思います。JLPGAツアーへも出場したいから」という。それはともかく、肝心の調子はいかがかといえば、「ボチボチです」。なぜか、このひとことを聞くと、古江さんだ－と感じる。

　ツアーデビューから、「ボチボチ」が代名詞だ。どんな時でも、絶好調などとは表現をせずに、「ボチボチ」を繰り返す。年頃に似合わない4文字は、逆に印象に残るのだ。元々、調子の波が少ない。どんな時でもしっかりと準備を行って試合へ。ボチボチ=準備万端と、こちらは理解している。

　ひとつ気になることは今季、優勝がないこと。それだけに、日本でプレーすることも大いなる気分転換となるに違いない。今季、JLPGAツアー第2戦で3位タイ。最終日、65の猛チャージで存在感を示した。「ツアーを戦っている1年。どんな時でも、優勝を勝ち取りたいからです」と締めくくっている。