2023.9.21
ダンロップひと筋・青木瀬令奈の心意気『恩返しを』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第50回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)
50回目の記念大会は、青木瀬令奈も節目のトーナメント。今大会は10回目の出場である。「中学1年の時、モニターにしてくださってから、ダンロップひと筋でお世話になっています。だから、私はホステス歴がとても長い」。感慨を込めて語った。
そして、こんな思い出を。「実は去年の第1日、私が山下(美夢有)さんのマーカーをつとめた。(スコアの)60という数字を書き込んだ。歴史の証人です」と、うれしそうだった。
「組全体がとてもいい感じ。山下さんが12アンダーですから、私たちはちょっとかすんでしまった。でも、菅沼(菜々)さんが4アンダー、私も5アンダーでプレーした。そうはいっても、山下さんのプレーは本当にすごい。ショットがビシバシとピンへ絡み、5、6メートルのバーディーパットが次々とカップへ吸い込まれる。最も印象に残るプレーは、やはり18番。手前から6-7メートルはあったでしょう。最後までしっかり決めた」が、快挙の目撃談である。
ところで、自身の調子はどうなのだろう。「今年、2度、体調を崩してしまった。そんなことがあって、なかなかいいプレーができていなかったけど、良くなる兆しがみえている。どんなことかといえば、たとえば、スコアが72でも、66の内容に匹敵することがあります。あとひとつ、ショットとパッティングがかみあえば、もっともっとイケる-そんなムードが今、漂ってきた。今年は複数回優勝が大目標。あと1勝とはいわず、もっと勝ちたい」と意欲的だ。
ましてや、用具契約するメーカーが冠スポンサー。プロフェッショナルの血が騒がないはずはない。「この大会で、優勝することが最大の恩返しでしょう。ダンロップさんはひと筋の選手を大切にしてくださる。私もゼクシオアンバサダーです」。さらに、コースへ感謝のメッセージを添えた。
「今年は猛暑でコースのメンテナンスに、ご苦労が多いと思います。そういうことを考えても、今回のコースコンディションは本当に素晴らしい。いいプレーをしなければ申し訳ない気持ちになります」とパワーをみなぎらせている。
季節は秋。まだ残暑が厳しいものの、写真撮影をお願いすると、「一昨日、届きました」という、スタイリッシュなアウタージャケットを羽織った。プロの心意気を存分に示し、準備万端-。
(青木 政司)
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