2023.11.24
山下美夢有が上昇『しっかりクラブを振り切れた』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第2日
目前に最大のライバルがいる。山下美夢有は、まるで見えないエネルギーを吸収していくかのように、プレーがさえた。「(申)ジエさんとの2日間。一緒にプレーができて、優勝争いをしているようなムードです。特に私が驚いたのは集中力の高さ。本当に勉強になりました」。しみじみと感謝のメッセージをのべている。
もちろん、当人もこの日、極限まで集中力を高めた。「スタートホールの第1打。緊張しました。でも、しっかりとフェアウェイキープができて、何かこう、きのうとは違っていいリズムをつくれるのではないか。そんな予感が漂ってきた」という。
パー5・2番。残り99ヤードの第2打を48度でピン50センチへ、抜群の切れ味をみせる。集中的に取り組んだ100ヤード以内のショートゲームが、さらに磨かれた様子でバーディーを先行させた。
強風下でも、しっかりマネジメントを重ね、常に最新の注意をはらう。「きょう、一番良かったことはしっかりクラブが振り切れていること。しかも、フィニッシュがピタリと決まった。きのうはちょっとセーブしながら、という感じでしたけど、きょうはプレーのリズムなどを含め、本当に良かったと感じます」。
ショットだけではない。リズムはパッティングのストロークにも好影響を与えた。5番・10メートル、6番・1メートルの連続バーディー奪取。ステディーなスタイルが完全復活である。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
すでにJLPGAツアー史上初の2年連続年間平均ストローク60台は、ほぼ確定。参考までに、残り36ホールで+55を叩いても、偉業達成だ。シーズンを通して、好プレーを積み上げてきた。17番では残り60ヤードの第2打を58度で、わずか30センチ。絶妙のテクニックを披露し、ファンのため息をさそっている。
第1日、メルセデス・ランキングのトップ2は、同スコア。しかし申はこの日、パープレーに終わった。3打のアドバンテージを得たことになる。「疲れはありません。今回はうまく気分転換ができているから・・・」。飛び切りの笑顔を浮かべた。
コースセッティング担当・中野晶のV予想スコアは1日3アンダー×4日で、通算12アンダー。大会連覇、2年連続の女王を目指し、69→69と軽快なリズムを奏でている。
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