ショートパンツで首位発進！　申ジエの恩返しは今季初V

　2015年LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が5月1日、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部 西コース(6,515ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、6バーディー、2ボギーの68をマーク。4アンダーで首位に立ったのは、2010年大会を勝った申ジエ(韓国)。1打差の2位タイに、アマチュアの野澤真央、ペ ヒキョン(韓国)、笠りつ子がつけた。(天候:晴れ　気温23.4度　風速:2.0メートル)

　4月28日に27歳の誕生日を迎えた申ジエに、今季初Vの足音が聞こえてきた。「少しだけ、言い訳をすれば、春先の芝が私は苦手です。開幕から、調子は良かったのに、いまひとつの成績だったのはそのため」。当然、一気に気温が上昇し、コースコンディションが大幅に良くなる、これからが勝負の時だ。ということで、取材のため、報道陣に囲まれると、「お久しぶりです」と丁寧なあいさつを。そして、うつむき気味に、こんなエピソードを明かした。

　「きょう、生まれて初めて、ショートパンツでラウンドをしました。恥ずかしかった。でも、約束ですから…」。2010年大会、開幕前にスポンサーからバースデープレゼントを贈られた。奇しくも、その週に優勝を飾り、「今度は、ショートパンツやスカートで頑張ります」と約束。今大会、それを果たしたという。いかにも義理堅い性格を物語るようなエピソード。実は、誕生日といえば、こんな楽しみがあった。勝負師の願掛けではないが、大好きなコーラ断ちを6年前から始めたのだ。「年に1度、誕生日だけは飲むことにした。今年もたくさん飲みました。おいしかった。また、来年までガマンです」。そして、こんなメッセージを。「いつも、私の誕生日には、たくさんの皆さんが祝ってくれます。その恩返しに優勝したいですね」とボルテージが上がった。