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2024.2.7

JLPGA 新しいヒロイン《95期生・皆吉 愛寿香》

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

みなよし・あすか=2000年5月7日、鹿児島県鹿児島市出身

 24年は再び、所属する鹿児島高牧カントリークラブでスタートした。最大の課題は、「新しいスイングをモノにする」だ。心身を無にして、懸命にクラブを振り続ける。「今までのクセがジャマをするんです。体が思い通りに動かない。ゴルフをはじめた当時から、私のスイングは全身をつかって、軸が傾くクセがあったから・・・」という。

 4度目の挑戦で22年、最終プロテスト合格。「頑張ってきた。努力は報われることを実感しました」と話した。ルーキーイヤーはQTランキング62位。JLPGAツアー4試合、ステップ・アップ・ツアー22試合へ出場した。

 「ひとことでいえば、楽しかった。うまくいかないことが多かったけど、それは仕方がありません。気がつくと、アッという間に1年が経ってしまった」と総括。中でも、ベストフィニッシュだったカストロールレディースが記憶に残った。「4位タイ。とても暑くて大変だったけど、上位で戦うことはすごくいい。貴重な経験でした」と続ける。

 プロ初戦は所属コースで開催された。大いに気合が入ったことだろう。しかし、勝手知ったるコースでも最終日、プレーをすることはなかった。「ショットがいまひとつ。本当に残念です。原因がだいたいわかっていても、スイングが・・・」。この時から生みの苦しみを実感している。しかし、すぐにできるものではない。完成まで継続することを誓ってスイング改造へ取り組んだ。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 「負けず嫌い」の性格が困難に立ち向かい、決してへこたれない原動力。シーズン中、移動などはほとんどがひとりで行う。外見ではわからない、芯の強さがある。

 課題は1Wの第1打。7番からのアイアンは自身が得意としている武器だ。「短い距離でピタッとピンへ寄せるショットが持ち味です。ショット練習のルーティンは9Iからスタートして、これがうまくいけばすべてがうまくいく傾向にある。もちろん、1Wも。好不調のバロメータです」と説明した。

 プロを目指したのは10歳。家族で第1回Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントを観戦したことがきっかけだ。「優勝した北田瑠衣さんを追いかけて、ずっと見ていた。飛距離が出るし、とにかく格好いい。すごいインパクトがありました」と振り返った。

 よほど、地元の鹿児島高牧CCには縁があるのだろう。「プロとして経験を積んで、新しい年を迎えました。去年は手探りでしたけど、今年はちょっと違います」。少しずつ手応えを感じ取っている。

(青木 政司)

<Photo:Han Myung-gu/Getty Images>

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