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2024.3.27

初Vでやり残し 臼井麗香『次は晴天で』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が3月28日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,455ヤード/パー72)で開幕する。27日はプロアマトーナメント。また、各選手が入念に最終調整を行った。

 JLPGAツアー初優勝の余韻に浸るヒマはなかった。臼井麗香は前週、今季初戦でV。天と地ほどの差があるとはこのことだ。QTランキングは60位。仮に優勝していなければ今大会の出場は難しかった。千載一遇のチャンスをモノにしたのだ。

 しかし、アクサレディスの開幕前、顔見知りのキャディーには、密かに「そういえば、優勝するかもしれない、と告げていた」。ハッと思い出したようにこの日、語っている。そして、「今回の最終日は天気が悪くないといいなぁ」とも。人間、後から考えると、ああしておけば良かったという後悔がつきものだ。

 「よく考えてみると、コースできれいな写真がありません。最終日は中止でした。それはそれでうれしかったけど、やはり18番グリーン上で表彰式をしたかったなぁと思います。また、花粉症がひどく、くしゃみが出る。とてもマスクをしていなければ、集中できなかった。プレーのマスク姿も残念です」と振り返っている。気持ちに余裕ができれば、いろいろと気がつくことがあった。

 そうはいっても、優勝はうれしい。しかし、週初めの2日間は出場権を得て、これから続くツアーのため、移動や宿舎の手配など行うことが山積状態。「もう、バタバタです。それでも、トレーニングだけはしっかり行った」そうだ。

 加えて、渡米中で親しい稲見萌寧からお祝いの電話が。「もう、号泣状態。私も、もらい泣きした」という。そんな感動のおかわりが待っていた。もちろん、調子はいい。よく、優勝した翌週が大事、とプロの間ではいわれている。

 気になる意気込みは、「すごくコースは難しい。4日間、たっぷりと脳をつかいます」と前置きし、「去年、一昨年もヘタな成績を皆さんへ、たくさんお見せしてきた。今回も思い切ってプレーするだけです」。スパッと言葉を続けた。気迫は十分。シンデレラだけでは終わらない。

(青木 政司)

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