2024.5.9
山下・岩井姉妹 第1日で再び
山下美夢有<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第11戦『RKB×三井松島レディス』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が5月10日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,305ヤード/パー72)で開幕。9日はプロアマトーナメント、公式会見が行われた。
いきなり、23年の再現。1番スタートの最終組は山下美夢有、ディフェンディングチャンピオン・岩井千怜、岩井明愛のペアリングだ。プレーオフを戦った3人が第1日、同組でプレーする。ファンの注目度が3倍になった。
「去年、勝ったから今年も-などとは考えてはいないけど、大会を盛り上げたい。きょうは、そういう気持ちが一番ですね」と、千怜は笑顔で話した。ただし、調子はすこぶる良好。好調が長続きするタイプだけに、開幕戦以来の優勝が欲しい、のは正直な気持ちだろう。しかし、そうした意欲をグッと抑え込んで、「しっかりと準備をして、私の持っている力を発揮するだけかなぁと思います」と、つとめて控えめである。
というのは、好調がスコアへ直結しないことを前週、察知したからだ。「ショットの感覚がいいわりに、1Wの精度を欠くなど、コースに負けてしまった。風にほんろうされ、なかなか対応できなかった」という反省を踏まえて現状を語っている。
そうはいっても、このペアリングを見て、燃えないはずなどない。「明愛と同じ組です。良かったなぁ。また、山下さんと何度もご一緒したことがあります。あまり改めてということはありません」。意識せずに、意識をすることがトッププレーヤーを続ける要因だ。「ポイントはショートゲームでしょう。100ヤード以内のショットがスコアへ直結する。ショットの精度が大切」とより、気を引き締めた。
岩井明愛<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
また、明愛は、「千怜とまた、最終日、最終組で戦いたい」と熱望。さらに、「すごく良い組へ入れていただきました。山下さんと千怜のゴルフをみて、ゴルフをもっと勉強しようかなぁと思っている」といい、「調子はだんだん良くなっている」と加えた。12日は、母の日。「母へ、この3日間はありがとうの気持ちを込めてラウンドしたい。チャンスがあれば優勝を狙って」と笑顔をのぞかせている。
一方、山下は今季、未勝利。あすのペアリングを起爆剤に-と考えている。「去年のシーズンですごく印象に残った試合。ここまで調子がいまひとつで、ここから良くなっていった。加えて、岩井さんの姉妹とプレーオフを戦ったこと、忘れられない思い出です。楽しんでやりたい」とリラックスすることを最優先している。
前週は最終日、最終組でのV争い。ところが、後半で期待通りの力を発揮できずに終わった。「悔やんだり、反省するより気持ちを新たにすることが大事。調子自体は悪くはない」と前置きし、今季前半のテーマに掲げたパリオリンピック日本代表獲得について、「もう開幕から10試合が過ぎた。すごく早いと感じます。なかなかうまくいかないけど、常にベストをつくすことが大切。1打でもスコアを伸ばせたらうれしい」と、焦るのではなく、足元を固めることを第一に考える。
三者三様。スタートダッシュを狙う。
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