2024.5.24
小林光希、握りチェックでショット改善
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第13戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億4000万円、優勝賞金2,520万円)大会第2日が5月24日、兵庫県三木市・関西ゴルフ俱楽部(6,545ヤード/パー72)で行われた。スコアの伸ばし合いとなったこの日、通算9アンダーで首位タイに並んだのが金澤志奈と小林光希。1打差の通算8アンダー、3位タイに藤田かれん、桑木志帆、岩井明愛の3人。
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《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23.5mm》
ある意味、小林光希にとって鬼門だった4日間大会の第2日。実は、今季4日間大会で予選通過したのはワールドレディスサロンパスカップの一度だけだった。昨年もJLPGAツアーで唯一出場したのは4日間大会の資生堂レディスだったが、予選落ちを喫している。不振の理由は分からないが、なぜか初日からスコアを叩いてしまうことが多く、その分を取り戻せないまま第2日を終えていた。
今回は初日に67をマークし、首位タイに並んでいただけにジンクス払拭のチャンスだったが、途中まではドライバーショットが安定しなかったという。「目標の左へ打ち出したり、右へ薄い当たりで飛んでいったりしていました」。そのため、3番パー4ではボギーを叩き、4番ホールを終えた時点では1オーバーのペースだった。
その悪い流れを変えたのは、グリップの握りの異変に気がついたことだ。「いつもより少しウイーク気味に握っていたんです」。その分、クラブフェースが開き気味でインパクトを迎え、当たりが薄くなっていたのかもしれない。左手を少し被せるように握った結果、ボールがつかまるようになったという。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ティーショットがフェアウェイをキープできれば、グリーンを狙うショットは楽になる。「アイアンでのセカンドショットを安定して打つことができたので、バーディーチャンスにつく回数が多かったです」。中でも活躍したのが48度のウェッジだった。まずは10番パー5の第3打。ピンまで残り105ヤード地点から打つと、ボールはピンそば1メートルに。さらに、15番パー4でも第2打をピンそば2メートルにつける。どちらもしっかりと沈めてバーディーを奪った。
気がつけば、通算9アンダーまでスコアを伸ばし、予選通過どころか自身初の首位で決勝ラウンドを迎えることに。ただ、少し不満もある。「上がり3ホールでは全て2.5メートルぐらいにつけたんですが、1つも決めることができませんでした」と悔やむ。
前日の夜には、ジュニア時代から憧れの存在であり、同じ岡山県出身の藤本麻子から激励コールが届いたという。同県出身でツアー優勝を飾っているのは、その藤本と渋野日向子、尾関彩美悠の3人しかいない。4人目の座を狙いたいところだが、1打差の3位タイに桑木志帆もいれば、2打差の6位タイには尾関もいる。まずは岡山県勢争いを制することが、優勝への近道かもしれない。
(山西 英希)
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