2024.6.22
パッティング好調の小祝さくら 暫定首位に浮上
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額3億円/優勝賞金5,400万円)大会第3日が6月22日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズ・カントリークラブ(6,688ヤード/パー72)で行われた。日没のため、18時39分にサスペンデッドが決定した。未消化の第3ラウンドは23日午前7時より再開予定。暫定首位は通算11アンダーの小祝さくら。
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《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:24~25mm》
前日にコースを水浸しにした豪雨が流れを変えたかもしれない。第1日は70とスコアを伸ばし切れなかった小祝さくらが、この日は25ホールをラウンドし、9バーディー、ノーボギーのゴルフを展開。一気にスコアを通算11アンダーまで伸ばし、首位に躍り出た。
「好調の要因はパッティングですね」と振り返った小祝。確かに第1ラウンドでは31パットだったが、第2ラウンドは28パットと調子の波に乗る。その勢いで7ホールを消化した第3ラウンドでもしっかりと3バーディーを奪った。圧巻だったのは、ピン右12メートルのスライスラインを沈めた5番パー4のバーディーパットだった。
「薄暗かったので、ロングパットの距離感を合わせるのは難しいなと思っていたら入ったんですよね。キャディさんと暗い方が意外と入るんだなと話していました」と、相変わらずの小祝節を披露。その勢いは止まらない。
「ティーショットもそうですが、セカンドショットでも遠近感をつかむのが難しかったです。なんとかいいショットを打てましたが、だいたいの感じで打ちました」。適当に打ったようにも聞こえるが、ツアー10勝の実績を誇る小祝だけに、たとえボールとの正確な距離を測れなくても、正しいスイングを行う感覚を体が覚えているのだろう。
それを証明するかのように見せたのが、7番パー4の第2打だ。ピンまで残り110ヤード地点からゆったりとしたスイングリズムで放たれたボールは、ピンの手前に落ちた後、あわや直接カップインするかと思われた。ピンの上50センチに止まったが、それを沈めてこの日9つ目のバーディーを奪った。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
薄暗い中でのラウンドは集中力が要求される。小祝の場合、集中することで好スコアを出す場合と、逆に叩いてしまうことがあるという。どちらに転ぶかはプレーしてみないと分からないが、「今回は上手くいきました」と笑顔を見せた。
今季は1勝しているものの、複数回優勝が当面の目標である小祝。最終日も29ホールの長丁場になるが、「あすはあすなので、自分にとってベストのプレーをするだけです」と、新たな気持ちで臨む。
(山西 英希)
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