2024.7.3
百万馬力の桑木志帆『2週連続は格好いい』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第19戦『ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が7月4日、北海道札幌市・真駒内カントリークラブ 空沼コース(6,667ヤード/パー72)で開幕。3日はプロアマ大会が行われた。
意外にあっさり-が本音だった。前週、桑木志帆は夢にまで見た待望のツアー初優勝を手中に。何度も何度もV争いを展開しながら、ついに、ついにXデーが到来した。ところが、「優勝の実感ですか。感動がもっと全身でこみあげてくるものだと想像していたけど、すごく落ち着いていた。ああいうものだったのかなぁ」と、本音を漏らしている。
しかし、当人はともかく、周囲の反響がすごい。お祝いのメッセージが次々と届いた。ということでジワリ、ジワリと念願達成の気分が少しずつわいてきたのだ。「400通ぐらいを返信しました。本当にありがたい。ただ、いろいろと忙しくて、ちょっと疲れがきているかなぁ」という。
それだけに、今大会は、「スタートからとばさない。ただ、絶対に予選通過は果たしたいです」と力を込めた。続けて、「2週連続優勝って、かっこういいですね」と目が輝く。ところで、取材ではこれまた、意外なことが発覚。ウイニングボールが行方不明になっているとか。
「ポケットへ入れたことは覚えている。でも、その後が・・・。そのままキャディーバッグへ入れてしまったのか、どなたかへあげてしまったのか、えーっ、どうしたんだろう」と記憶をたどったがはっきりとしない。
その一方で、自宅へ大事に保管しているのがベストスコア更新時のボール。「中学3年の時、初めて65を出した時から記念にとってあります。見ているだけで、すごくなつかしくなる。同時に、もっといいスコアを出してみたくなるでしょう」というのが、こだわりだ。
桑木といえば、カラーボール。蛍光イエローが代名詞のようになっている。「アマチュアの時からずっと、です。オレンジもつかったことがあります。どうしてかというと、コースでカラーボールはすぐに私のボールだとわかるから。誤球をすることがないし、ショットをしたら、カラーボールへ一直線に向かうだけ。見やすいし、次のショットを考える時間まで短縮できますよ」と、その効果を説明してくれた。
試合でのショットなど、あらゆるデータを解析。ニチレイレディスからクラブセッティングがかたまり、3戦目で結果を出した。同期でとても親しい、佐久間朱莉が、「一番仲がいい。プロアマの前夜祭や、練習ラウンドなど一緒にいることが多い。去年の大会で悔しい経験をして、今年は見事にリベンジを果たす。なんてかっこういいんだろう。一緒に優勝を目指してきて先に行かれたわけですけど、何か私も優勝したい、という気持ちがすごく出た。だけど、焦りませんけどね」と大絶賛している。
ところで、この日はオヤーッと目を引くスカートを着用。鉄腕アトムをプリントしたものだ。「元気が出るように、これにしました。気分が上がるんですよ、アトムは」。それはそうかもしれない。百万馬力ですからね。2週連続Vをこう、ご期待-。
(青木 政司)
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