佐久間朱莉－ホステスVへチャンス到来

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

大東建託・いい部屋ネットレディス ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ（福岡県）

　さぁ、ツアー初優勝の準備は整った。佐久間朱莉は、ホステスプロとして、「身が引き締まるような気持ちです。とても光栄に思う。いつも支えてくださっている今大会で初優勝できたら、本当にうれしい。私にできることは結果で恩返しすることだけです」。いつも以上にキリリとしていた。

　21年6月、最終プロテストでトップ合格。当時から大器の評判が高い。ところが、なかなか初優勝に手が届きそうで、あとひと息。「去年の後半戦はうまくいかなかったことが多い。予選通過に必死だったときが結構、ありました。それを考えると今シーズンは何度か優勝争いへ絡めたりしている。目標は初優勝。後半戦で達成できるように全力でいきます」と、気分を一新して、今大会へ挑む。

　これからが夏本番。しかし、「(故郷の)埼玉も暑い。だから、慣れていますよ」と心強い。加えて、今年は継続的にフィジカルトレーニングも行っている。見た目にも昨年とは違った印象を受けた。力強さを増したことがわかる。

　「パー5は意外にバーディーをとりやすい。グリーンが大きいけど、しっかりとピンの面を狙います。流れをうまくつかむことができるかは、パー5が握っています」と戦略を立てている。その上で、「1、10番がキーポイント。スタートが大事ですからね」と的確だ。

　一方で、自身の成長を確認したのは17番だった。「去年はレイアップしたけど、今回はあくまで状況をみてからですけど、1Wで2オンを狙います」といい、「グリーンがちょっと重い感じがする。パッティングのストロークをしっかり、です。そうすれば、チャンスが1つ、いや2つは増えるかな」と、実に明るい。16年、穴井詩がホステス大会で初優勝を飾っている。これぞ、一粒で二度おいしいV。キーワードは先手必勝だ。