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2024.7.18

村田理沙が変身中『第2打は自信がある』

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)第1日

 1ストロークを大切に。この日、村田理沙が改めて教訓としたことだ。18番のバーディートライは、わずか1.8メートル。しかし、カップインとはならなかった。その時、大きなため息がもらしている。

 「できれば、自己ベストを更新したかった。きょうは、自己ベストタイの65。QTとプライベートでマークしたことがあるけど、やはり試合で結果を残したい。本当にカップへ入れたかった」ことが要因だ。トーナメントの記録では今季2回、67をマークしたのが最高。見方を変えれば、ベストスコアを2打更新したわけだが、自身の脳裏には、64だった。

 梅雨末期の長雨が、最高の条件をもたらす。「ピンをデッドに狙っていけた。私はグリーンを狙うショットが最大の武器」。昨年から課題にしてきた第2打の精度がアップした。これがJLPGAツアーで戦える自信の源になっている。

 「あくまでコースによりますけど、第2打は自信がある。狙ったところへ打つことができることは、私の長所ですね」と解説を加えた。前半は4バーディー、1ボギーの内容。それだけに、後半はより強い気持ちでピン狙い。11番=1.5メートル、12番=2メートル、13番が1.8メートルからの3連続バーディーで、一気に順位をあげていった。

 とにかく、切れ味が抜群だ。パー3・16番では7Iで1メートルへ。「グリーンが雨の影響で結構、重い。ボールが止まることは攻め方が一番、簡単になる要因でしょう」とシンプルだ。ただし、細心の注意を怠らなかった。「油断をするわけではないけど、ショートパットを外すことがあるから、とにかく距離が短いバーディーパットは、集中力を高めた。だけど、最後は意識をしすぎたかもしれない。キャディーさんから、緊張していた-といわれました」と、苦笑しながら振り返った。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 16年、最終プロテストで合格。その前年はTP単年登録をして、ツアーを戦っているだけに10年のキャリアがある。とはいえ、19年はUSLPGAの下部ツアーを転戦するなど、要は若い時の苦労を買ってでもしていたのだ。

 「アメリカへ行って最大の収穫は、年齢を意識しなくなったことです。プレーがスタートすれば、みんなが一緒でしょう」と言葉を区切り、「スコアの伸ばしあいになるでしょう。きょうのようなスタイルで行けたらと思います。しっかり毎日、60台のスコアを出す、強いプレーを披露したい。それには、強い気持ちを持たないといけませんね」。

 残り3日間、自己ベストを更新するチャンスをつくればいい。ピンデッドのプレーを拝見すると、胸がすくような気持ちになる。ちなみに、最高成績は今年4月のKKT杯バンテリンレディスオープンの22位タイ。信じられないような変身を遂げている。

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